引っ越して衝撃を受けたことの一つが

 

ゴミのこと。

 

 

ゴミ袋を購入するには

 

世帯の人数に応じて

自治体から配られるチケットが必要で

 

なんとわたしの家の場合

10枚入りの可燃ごみ袋を

年度内に7回しか購入できない。

 

 

 

 

しかも、袋代とは別に

証紙代が上乗せされるから

 

10枚のゴミ袋を買うのに

600円ほどはらう。

 

 

前の場所では同じものが300円で

しかも必要な分だけ

無制限に買えた。

 

 

実家のある首都圏の自治体なんかは

ゴミ袋を買う、という習慣すらない。

 

 

そこらへんのビニール袋に入れて

いくらでも、出し放題。

 

 

しかも収集日も頻繁で

燃えないゴミ、ペットボトルすら

週に1回出すことができる。

 

 

都市であるほど

ごみを出すのが簡単で

 

息をするようにゴミを捨てられる。

 

 

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わたしは今の場所に来て

 

ゴミを出すことは

罰金に近いのかもしれないと思った。

 

 

都市での生活に慣れすぎて

麻痺しかけていたけど

 

 

不要なものをゴミとして回収して

燃やすなど特別な処理システムを必要とするのは

 

人間だけだ。

 

 

動物や植物は

誰もそんなことしていない。

 

 

だから高価で貴重なゴミ袋を買って

申し訳ない気持ちで

すこしのゴミを出すことは

 

地球や人間以外の生き物に対する

至極まっとうで

合理的な配慮なのかもしれない。

 

 

 

 

逆に言えば

 

都会ほど

ゴミを出すことに無頓着でいられる場所はない。

 

 

今の自治体のようなルールがあると知ったうえで

都会のゴミに対するスタンスを見ると

 

 

自治体が、ゴミを出すことを

奨励しているようにすら思えてくる。

 

 

とはいえ現状ゴミを出すことが簡単すぎるから

 

そうでなくなれば

市民や企業からブーイングがくること

 

不法投棄が増えることは

想像に難くない。

 

 

小さい部屋や家に住んでいる人も多いから

ゴミをためておける場所もなく

 

収集の頻度を減らすことも簡単ではなさそう。

 

 

家と職場の往復みたいな

忙しい生活をしていれば尚更

 

ゴミを減らすなんてむり、

分別なんて興味ない

 

と思う人だって多いだろう。

 

 

 

同じ国なのにこんなにも

ゴミに対する態度が違う。

 

 

今回の引っ越しで

それを自覚した。