5月に新しい場所へ引っ越しをすることにした。

 

 

3月末で、今の場所での仕事を辞める。

 

これまた急な、と

みんなをびっくりさせるかもしれないけど

 

何か大きな問題があったとかではなく

去年の9月ごろからじわじわと

区切りの気配を感じていて

 

 

今いる場所は変わらず大好きだし

思い出がたくさんできたし

満足したから次に行きたいな、という気持ち。

 

 

 

この数か月でぼんやりと見えてきた

 

わたしのこれからやってみたいことを書く。

 

 

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① 日本で海外の人の役に立ちたい。

 

今回、空き家バンクや移住の補助金を使って

今住んでる場所に比べるとだいぶのどかな地域に移る。

 

9月にゲストハウス滞在した時

イスラエルから来た人と知り合って

たまたま通訳のようなことをする機会があった。

 

 

彼女はジブリ映画に憧れて

ずっと来てみたかった日本に来た。

 

 

京都や東京など観光地化された場所には興味がなく

日本の自然や普通の暮らしに親しみたい

という思いがあった。

 

 

 

でも、実際来てみたら

地方での英語の通じなさに結構絶望したという。

 

彼女は言葉で思いを伝えて

人と深い話ができるのが自分の強みだと思っていて

 

だからこそ、ここで気持ちを伝えられない

相手のことをわかりたいのに十分に分かり切れない

質問すらうまく伝わらない

 

 

そんな状況にもどかしさを感じていた。

 

だから英語が分かる人が突然現れて

わたしはとても喜ばれた。

 

 

たぶん、同じような思いで

日本に来たい、と思っている海外の人は他にもいると思う。

 

 

観光地でなく地方に行きたい、

その精神性や暮らしの工夫、

昔ながらの文化に触れたい

 

そういう人の手伝いがしたいと思ってる。

 

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➁ 学校に行っていない子たちの力になりたい。

 

 

2020年のコロナを機に

オンライン家庭教師を始めた。

 

 

コロナ以前からつながりのあったご家庭からリクエストがあり

学校に行っていない子の勉強を

サポートすることになった。

 

 

1回1時間のレッスンを週に2回、3年間

本人の希望でマイクもカメラもオフ、

やりとりは基本チャットのみ。

 

 

私たちは教科書を使わずに

小学校高学年から中学までの数学を

ひととおり進めた。

 

 

わたしはその子のおかげで

気づいたことがたくさんあった。

 

 

「不登校」という言葉のマイナスイメージは

嘘だってこと。

 

だってその子は、学校がむりなだけの普通の子で

人とコミュニケーションをとれるし

相づちも優しい。

 

勉強だってやったらできる。

 

考える力、質問する力、

あいまいなところを言葉で明確に確認する力

 

それがあるから

限られたコミュニケーションツールの中で

知りたいことをちゃんと自分でつかみ取ってきた。

 

 

学校で授業を受けていたら考えもしないような

「そもそも」の問いを発することもできる。

 

 

わたしはそれに驚いた。

 

学校というレール

教科書というパッケージ

テスト範囲という制約

大人からの評価

周りとの比較

 

そういうものから自由になったとき

人はとても本質的な学びができると気づいた。

 

その子は、学校に行ってないからこそ

気づけることがたくさんあった。

 

 

わたしは中学生の時

学校との相性がたぶん最悪に悪くて

 

数少ない友達に恵まれ

どうにか行ってはいたものの

 

全然なじめない人や先生もたくさんいて

中高一貫で6年行くところを

3年で卒業した。

 

たぶんわたしは変わっていて

マジョリティには全然なじめなくて

ずっと子供っぽかった。

 

だから離れていった人もいて

当時はけっこう苦しんだ。

 

 

理由は違えど、わたしは

なじめない人の気持ちが分かる。

 

 

だから今、学校がむりな人の手伝いができると思う。

一緒に勉強する相手になれる。

話し相手になれる。

 

 

「かがみの孤城」を読んで思った。

わたしは誰かにとっての

喜多嶋先生みたいな人になりたいと思った。

 

 

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③ 家と仲良くなりたい。

 

今回、空き家バンクの中古物件を買った。

築50年以上の古い家だけど

天井も床下もしっかりしていて、

 

少し直せば住めそうな家。

 

 

わたしはこの家と仲良くなりたい。

 

 

床を自分で直したり

砂壁をはがして漆喰をぬったり

 

ぴったりの家具を自分で作ったり

防寒の二重窓を工夫して作ったり

 

家庭菜園ができるように

植え込みを開墾したり

 

大規模なリフォームはしない。

新しいものは極力使わない。

 

 

今あるものを生かしながら

自分にとって一番住み心地のいい家にしていきたい。

 

だからわたしは

この家と仲良くなりたい。

 

自分で手を動かして

出来ることを増やしたい。

 

 

 

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これからきっと忙しくなる。

 

お別れをした分だけ、新しい何かが入ってくる。

 

 

4月からの毎日は

可能性に開かれている。