本書の主人公は、産業医の朱子春子さん。
本を読みながら、産業医さんと会社で、関わった、30代前半から半ばまでの職場を思い出しました。
この頃の私の役職名は、契約職員でした。
そして、この会社の産業医さんも同じく1年更新の契約職員でした。
週5回、1時間のお昼タイムを除いた7時間45分勤務。
1時間半の通勤を満員電車を避ける為、週5回、ほぼ毎日、6時台に家を出ました。
有給は、フルにとったものの、春夏秋冬の季節ごとに1、2回ほど体調不良になり、産業医の先生にヒアリングをしてもらっていました。
女性の産業医さんでした。
職場で転んだことがありました。
力が入らなくなり、急に立てなくなりました。
通りかかった職員さんが「どこの部の方ですか?」という質問から始めてくれました。
名札を首から、ぶら下げていており、一目でどこの部か分かるにも関わらずです。
そして、課の教育係に携帯から連絡をとろうとしてくれました。
不在だと確認すると、会社で1人しかいなかった産業医に電話。
今思えば、なかなかできる「行動」ではなかったように思います。
産業医さんが来てくださり、車椅子を用意してくれたものの、力が入らずなかなか車椅子に座れませんでした。
すると、他の部の通りががりの職員さんも一緒になって助けてくれました。
2人とも男性だったのですが、力があり、なんとか車椅子に乗ることが出来ました。
産業医さんは、急いだ様子でエレベーターで保健室まで運んでくれました。
保健室に着くと「横になりますか?」と言われました。
肩の力がストンと落ち、自力で車椅子を降り、15分ほど休みました。
15分後、体が軽くなり、歩けるようになり、
「職場に戻ります。」
というと産業医さんは、少し驚いた様子でしたが、私の意見を尊重してくださいました。
職場に戻るといつものように怒涛の仕事量。
それでもいつものように周りが接してくれたため、集中して仕事ができました。
今思えば、1年の契約社員だった為、次の契約が来るかどうか保証もなく、がむしゃらに仕事をしていました。
次の年、契約更新はありませんでした。
社報で、産業医さんは、契約がまた一年伸びたことを知りました。
挨拶周りに1つのおせんべいを持って今までのお礼をしました。
産業医さんは、
「今後ともご活躍をお祈りいたします」
と言って下さいました。
そして私は、その場を後にしました。
2017年3月のことでした。
もしあの頃、樺沢紫苑先生の『神・時間術』が発売されており、読んでいたら、「なにか」が変わっていたかもしれません。
しかしながら、「今」、『マンガでわかる神・時間術』を読むことで、再度『神・時間術』を読むきっかけになりました。
過去にとらわれることなく、「今」を生きる。
今の私なら、6年近く前の私にこう言えます。
「ちゃんと余裕を持って仕事ができるようにしようね。」と。


