■この秋最初の紅葉を見てきました。 | 桃兎の部屋

■この秋最初の紅葉を見てきました。

ほどけゆく心と秋の旅にあり  静魚
秋雨や耳飾り泣く花地蔵    博子


善光寺の紅葉
ちらほらの紅葉を見てきました。
思いがけず、万座への道すがらと、志賀高原、善光寺あたりで…。


お住まいの建築に関わらせていただいて以来、十数年のお付き合いをいただいているW御夫妻と、サロンの運営をお任せしている博子さん。 インテリアを担当させていただいた万座温泉日進舘の「湯房」に、日頃お世話になっているこのお三方をご案内するのが目的の、小旅行に出ました。

まずは軽井沢を目指し、無彩庵でフレンチの昼食(デザートのそば粉のブランマンジェが、なかなか♪)、メルシャン美術館のシャガール展を覗いてから白糸の滝をまわり、万座へ。
万座で豊かな温泉と心づくしのお料理に楽しいひとときを過ごした翌日、志賀高原を経て善光寺にお参り、というコース。


決して遠くない長野の、しかも近くには足を運ぶこともあったのに、なぜか訪れることのなかった信州信濃の善光寺。 東京の表参道にある青山善光寺は別院で、そこの善光(よしみつ)幼稚園に通っていた私には、いつかは行ってみたいお寺でした。 気持ちよく整えられた参道を抜け、山門をくぐると、善光寺はその奥にどっしりと、でもどことなくおっとりと座していて。 庶民の信仰を集めるお寺というだけに、とても親しみやすく、平日にもかかわらずたくさんの善男善女が訪れていました。 

帰りにはちょっと寄り道して松本民芸館へ。 私には35年ぶりの再訪ですが、家々が建ち並び周囲の風景は一変してしまったものの、その佇まいと穏やかで静かな館内には何の変化もありません。 今も漆喰壁と無垢の柱梁に囲まれたそこにあるのは、おもねることのない道具や織物とゆっくりとした時の流れだけ…。

時折雨も道連れにした、この秋最初の旅でした。


マール
[追記]
「 桔梗が原 メルロー オー・ド・ヴィ・ド・マール」
メルシャン軽井沢美術館隣のメルシャンプラザで見つけました。 マールとは所謂「かすとりブランデー」。 葡萄の搾りかすを蒸留したもので、フランスでマール、イタリアではグラッパと呼ばれています。 一般にマールは樽熟成され茶系の色みのものが多いのですが、勝沼で粗留、軽井沢で精留されたこのマールは、樽熟成なしで無色透明のグラッパタイプ。
まろやかで香り高いマール、食後におすすめです♪