■薄の寄植えに出会いました。 | 桃兎の部屋

■薄の寄植えに出会いました。

薄の寄植え
近くのお花屋さんの店先に薄の寄植えを見つけました。 またまた「ああ、やっぱり秋なんだなぁ…」と気持ちを動かされ、早速届けていただくことに。 扱っているほとんどが洋花のお店で、和花一輪、がいつもの私には困ってしまうことも多いのですが、近頃は気づくと山野草の鉢が出ていたりして、うれしくなる時があります。

広辞苑によると秋の七草は
「萩 尾花(薄) 葛 撫子 女郎花 藤袴 朝顔(桔梗)」とあります。
これは万葉集の山上憶良の歌
「萩の花 尾花 葛花 瞿麦 (なでしこ) の花 女郎花また藤袴 朝貌の花」からきているのでしょう。
「萩 尾花 桔梗 撫子 女郎花 葛 藤袴 これぞ七草」
私はこのように教わり、リズムで覚えました。
覚え方は人それぞれでしょうか。

鷹の羽薄と禊萩




まだら模様の薄は「鷹の羽薄(タカノハススキ)」。 横に斑が入った模様が鷹の羽のようなのでそう名付けられたこの薄、 「矢筈薄」(ヤハズススキ)」ともいいます。 合わせてあるのは「禊萩(ミソハギ)」、別名「盆花(ボンバナ)」。 身に穢れのある時や神事などに従う前、水で清めることを禊(みそぎ)といいますが、 お盆にミソハギの枝を水に浸して、仏前の供物に禊ぎをしたことに名前の由来があるそうです。 

鉢にしているのは青磁の手焙り。 くず入れにしたり、バスケット代わりにしたりしています。




禊萩

西鶴忌オールバックの店主かな  留以
西鶴忌うちの世之介鼻ピアス   榮子
来し方は無彩色なり西鶴忌    桃兎

今日九月九日、陰暦八月十日は井原西鶴の忌日、なので♪