明るいばぁちゃんだった

わたしの友だちが家にくると

その友だちを笑わせてくれた


相手より先に面白いことを言え

そしたら相手が笑う

ばぁちゃんが教えてくれた


ばぁちゃんがうちに嫁いだ時

うちにはまだばぁちゃんより12歳下の小中学生の子どもたちがいて

ばぁちゃんは家事がすごく大変だったらしい

料理もなんでも作れる


ばぁちゃんとは一緒にお風呂に入ったり

20時からの水戸黄門や暴れん坊将軍を

一緒にこたつに入って見たりした

ばぁちゃんの前に横になると

痒くもない背中をかいてくれた

痒くないけど

気持ちよかった


ばぁちゃんはわたしが2人を出産して

1ヶ月も経たないうちに死んだ

ちょうどその時、わたしの母は産後のわたしを手伝うため、わたしの家にきていた

ばぁちゃんが弱っていたので

ばぁちゃんより12歳下の親戚がばぁちゃんの世話をしに来てくれていた

ばぁちゃんはCT検査の日に亡くなった

コロナ禍で面会が難しいけど

この日なら会えると、大阪から父の弟も帰って来ていた日だった

ばぁちゃんは自分の3人の子どもたちに看取られて旅立った


わたしはばぁちゃんがこれを仕組んだと思っている

死に様は生き様だ

残されたわたし達に後悔のないようにばぁちゃんが仕組んだことだ

ばぁちゃんはじぃちゃんのいう通りすげーやちゃだった


わたしがばぁちゃんと最後に会ったのは、入院して直接面会できないばぁちゃんに窓越しに手を振った時だった

でもその時わたしは、もしかしたらこれがばぁちゃんとの最後になるんじゃないかとなんとなく気づいていた