こんにちは。

「今ここに在るあなた」写真家ジュンコです。

変わらず3/5歩くらいスタートをした所です。

 

ひとり鎖国シリーズ 1 2 3

文明開化シリーズ 1 2

 

このシリーズ(という程のものでもないけど)を書くにあたり、必ずこの「源」となっている事は書こうって決めていたの。

これが無かったら間違いなく「今のわたし」はいないから

 

 

何度も書いている事ですがわたしは深海魚のようにさまよっている時期がありました。

これまた何度も書いていますがその頃は「色」というものを感じられなかった。

本当にこういう感じだった・・・

その頃のわたしの感じる色は決まっていた

 

空は「青い」と言われるから「青い」

雲は「白い」と言われるから「白い」

血液は「赤い」と言われるから「赤い」

モニターに出る心拍数は「緑」

血圧は「赤」

酸素濃度は「青」

わたしの車は「オレンジ」

太陽もオレンジだけど「眩しい」

 

そう、無意識の中で覚えた色だけがそこにある

そういう感覚だった

だけどそれを誰にも言えなくて

そんな自分の見えている物が知られるのが怖くて

わたしは「普通の人」を演じていた

 

今思えば「普通の人」って何?なんだけど

 

メニエールの症状が酷くなりその時の職場を辞めた

ちょうどその時友達から

 

「宮古島に行きませんか?」

 

と言われた。

彼女はわたしが名古屋にいて看護師という仕事ではなく

そのままのわたしとして初めて出来た友達だった

病院関係の人ではなくてね

だから、彼女には辛いという事も全て話せていたんだ。

 

なぜ宮古島なのか?

それはまた続きで書いていきます。

気圧の関係で発作が出るから飛行機に乗って大丈夫なのかな

向こうで具合が悪くなったらどうしよう

色々不安はあったけど

 

「今なんじゃないかな」

 

そう思ったんだ。

「今」だからこそ行くべきなんじゃないかなって。

それが2009年の事。

 

宮古島でわたしがみたもの

それは

「青い」と言われているから「青い」空ではなかった

「青い」と言われているから「青い」海ではなかった

 

 

照りつける太陽の日差し

風に乗る潮風の薫り

その風が揺らす木々

その木々から聞こえる葉っぱの音

人々の笑顔

 

わたしの五感が蘇ったと思った

地球は水で出来ているんだと思った

 

透明で青い蒼い海を見て光は深海まで届いていると思った

その年は大雨だったんだけど・・・

その雨でさえ全てが恵みだと思った

帰る日にね晴れたの

その時の青をわたしは忘れない

「宮古ブルー」

と言われる青

 

 

この年に宮古島へ行ったこと

そこから変わった。

ひとり鎖国も続いていたしモノクロの世界も続いていた

だけど

 

「来年も必ず行く」

 

それがわたしの日々の糧になった

それだけの為に仕事をする

 

何度も

「わたしなんて生きていても仕方ないんじゃないか」

そう思っていた。

でも変わった。

「宮古島へ行きたいから生きる」

そうなった。

 

お金が無くても行けるように500円玉貯金を始めた。

毎年この時期はね争奪戦になるの。

なぜかというのも今後書くけれど。

飛行機のチケットが発売になるその時にすぐに押さえられるように

押さえたら500円玉貯金で払う。

そうして宮古島で使うお金も500円玉貯金から使う。

 

看護師なんだからそんな事しなくたって行けるでしょ?

って言われる

違うの、違うのよ

楽しみがある、だから毎日嬉しくて500円玉を貯金箱に入れるの。

 

この500円玉があの場所に連れて行ってくれるんだ

 

そう思って貯金箱へ入れる

わくわくしながら貯金箱へ入れる

 

そうしてわたしは「生きる」を続ける事ができた

 

今のわたしを知っている人には想像もつかないよね、こんなわたし

だけどこれがわたしだったの

2012年に父が亡くなるまでわたしは「自分が生きている事」に価値を見いだせなかった

仕事で人の「命」と向き合っていてもだよ

 

「生きたい」と願う人達を前にして

「死にたい」と思う自分に嫌気がさしていた

 

そう思う度に「宮古島が待ってる」そう思った

それがわたしの源だった

 

写真は全て今年撮ったものなんだ

写真を始めてから今年が初の宮古島だったから

師匠から「50mmの単焦点で練習すること」と言われていて

カメラを手にしてからずっとそのレンズで撮っていた

宮古島へ行くにあたり「ズームレンズも持っていく方がいいよ」と。

なので初めて宮古島でズームレンズを使ったの。

難しかったなぁ・・・だけどそれに慣れる為にズームレンズで撮ったのね。

 

変わらず青く、どこまでも青く蒼く

照りつける日差しは痛いくらいで(帰る日以外は寒かったけど)

宮古島はわたしを迎えてくれた

 

今年は宮古神社ではなく、朝晩この御嶽にお詣りしました

今日も楽しかったこと

また宮古島へ来ることができた感謝

2日目頃から夜は泣いてお礼を伝えてたよ

幸せすぎて

夜って言ってもてっぺん過ぎた時間だったけどね

下手したら朝方やったけどね(笑)

 

ボケてるねぇ・・・仕方ない、これがわたしの腕だ。

 

夜の宮古島は明るすぎず暗すぎず(中心部はね)

街灯が無い場所は星が降ってくるかのよう。

「星ってこんなにあったんだ!」

って思うくらい。

 

わたしは今年の宮古島から帰ってきてから

またせっせと500円玉を貯金箱へ入れています。

 

また宮古島へ行く為に

また宮古ブルーを見る為に

また薫りや風、音を感じる為に

 

わたしのモノクロの世界に色を着けたもの

わたしの源である場所

それが宮古島なのです

 

今日はわたしのモニター撮影のお知らせはしません

明日もしません、宮古島の事を書く間はしません

 

わたしを救い出してくれた場所だから

ひとり鎖国は続いていくけれどその中でもわたしに

 

「色」

 

を感じさせてくれた場所だから

 

もし、今世界がモノクロに感じている方がいたら伝えたい

必ずあなたの色を取り戻してくれる場所があるということ

それは別に遠くの場所じゃないかもしれない

とても近くにあるかもしれない

 

わたしはそれが宮古島だった

身近には見つけられなかった・・・というだけ。

 

次回からはわたしがなぜ宮古島へ行ったか?です

 

Photo by 人柄写真家TSUGU

 

清々しく笑えている自分が好きです

 

ジュンコ