花と雛が出るのを見届けてから
俺も仕事に向かった

今日は収録か…

事務所に着くと
時間まで自分のスタジオに篭る



♪〜 ♪〜

鼻歌混じりにお気に入りの曲を
流しながら
ソファに寝っ転がって
スマホを眺めるのが
落ち着くんだよな…


子供達の写真や花の写真を
ゆっくり見返して
ニヤニヤするのも悪くない


画面の中でニッコリ笑う雛

花に本当にソックリで
だいぶお喋りが出来る様になった今は
話し方まで似てる


もお、二年かぁ…
早かったなぁ…


雛が生まれてから
初めての育児に覚悟はしてたけど
そりゃもう大変で…

花は春のときに、これを
ひとりでやってたのかと思うと
マジで一生頭が上がらないなと
心から思った

だから、俺に出来る事は
全部やろうって決めて
毎日を過ごしてる

花が少しでも楽できるように
安心できるように…



順位なんて点けたら
ダメだけど

子供達がかけがえのないほど
大切なのは当たり前で…


でも…
俺の中心はやっぱりいつも花で

俺の一番は
常に、変わらずに花なんだよな…








岩「やっぱり、ここにいたーぁ…

 もお! 探しましたよ!! 笑」

臣「うわっ!  ビックリしたぁ…
 ノックくらいしろよっ!! 笑」

岩「あ…    忘れた 笑
 すいません 笑

 どうせまた、携帯いじってニヤニヤ
 してたんでしょ? 笑」

臣「うるさっ  笑

 あ、見る?? 」

岩「おっ マイハニー?♡」

臣「誰がマイハニーだよっ 笑
 うちの姫を
 気安くハニーとか言うな! 笑」
 
岩「だって、雛ちゃん
 臣さんより俺LOVEっすよ? 笑
 知ってるでしょ? 笑

 がんちゃーッ♡ って
 もお、超〜〜可愛いッ♡」

臣「超可愛いのは、合ってるけど
 その前の発言は間違ってるな 笑
 ちゃんと、今朝聞いたんだから 笑
 パパの方がしゅき〜 って
 ハッキリと! 笑」

岩「ハイハイ 笑
 しかし、いつ見ても可愛いッ♡
 20年後に俺が寂しい独り身だったら
 迎えに行きますからっ♡」

臣「血の雨が降るよ? 笑

 20年後かぁ…
 きっと、花と瓜二つだろうなぁ…

 うん… それこそ絶対
 岩ちゃんなんかに渡さないわ〜 笑」

岩「いやいや、娘の恋路を
 邪魔するのは良くないですよ? 笑」

臣「本当にウザいわぁ〜 笑」

岩「アハハ  笑」


そんなふざけた会話をしながら
二人でスタジオを出ると
ちょうど廊下で
直人さんとも合流

妙に機嫌のいい直人さんを
岩ちゃんとふたりで
茶化しながら
収録に向かった



こんな風に、変わらず
1日1日が穏やかに過ぎていく…

変化のない毎日が
凄く好きだったりするんだ

少し前の俺だったら
あり得なかっただろう…
あの頃は常に変化していく事を
望んでたし
それが自分の強みになるって
考えてたから…

だけど今は…


この、のんびりした生活も
変わりない毎日も
自分自身や家族との時間を
大切に出来るからこそ
今の俺が成り立ってて…

飾らずに
自分らしく居られるんだ

ファンの子の中には
あからさまに変わった俺に対して
寂しく思ったり
昔の方が良かったなんて
言う子も居たりするけど…

そんな言葉も最近は、
全部素直に
受け入れられるようになった


俺は俺だし
このままが一番生きやすい





仕事が終わって花との約束通り
雛を保育園に迎えに行った

マネージャーに手を引かれながら
車に向かってくる雛に
窓を開けて手を振れば
天使のような笑顔で走って来た

その後、学校から帰ってきた春も一緒に
約束した通り、公園へ行って
3人で人目も憚らずにはしゃいで
砂だらけになって
家に帰った


当たり前のような
普通の親子の光景だけど

俺には、この当たり前の事を
してやるのが
凄く難しかったから…

だから、今日のこの時間は
俺にとっても
子供達にとっても
実は凄く貴重なんだ



春「パパー ママ遅いね!」

雛「ママおしょいねっ
 ママかいしゃーっ」

臣「ママお仕事頑張ってるから
 今日はパパがご飯作ろっかなー
 ふたりとも手伝ってくれるか??」

春「うん! ハル、手伝う!!」

雛「ひなちゃもーっっ!!」


無邪気な二人を両側に
3人で夕飯を作って
風呂に入って

バタバタだけど
それも凄く楽しくて…


花が居たら、尚更楽しいけど
それはそれで
子供達は花にベッタリになる

二人にとったら
やっぱり俺よりも
ママの花の方がいいもんな…笑


ベッドに入りながら
そんな事を考えてると


雛「パーパッッ
 ひなちゃ、パパしゅき〜ッッ」

臣「パパも、雛好き〜ッッ」

春「ハルも、パパ好き!
 ママも好き!!」

臣「パパも、春が好きだよ〜」

春「でも、パパが一番好きなのは
 ママでしょ??
 ハルも、ママが世界で一番好きだもんっ」

雛「ひなちゃ、ママだいしゅき〜っ
 いちばんしゅきなの〜っ」

春「ひなもー?? 笑
 でも、みんなおあいこだね〜ッッ
 パパは2番目に好き!
 1番はママだからね!
 パパもハルとひなは2番でいいよ? 笑」

臣「言うねぇ〜 ハル 笑
 でもママには誰も勝てないよなぁ〜 笑」

春「うん!
 ママが1番でしょー
 じゃあ、2番がハルとひなだよね??」

臣「ん〜?
 本当は、順番とかつけれないけど
 それくらいママも、ハルもひなも
 みーんな好きだけど…

 でも、パパにとっても
 ママは一番だから…

 春と雛の事は…」






 世界で二番目に好きだよ









春  雛「…Zz  」


臣「フッ… 笑

 寝るの早…  笑」


 

君を守るため 
そのために生まれてきたんだ
あきれるほどに
そうさ そばにいてあげる
眠った横顔 震えるこの胸 
らいおん ハート



  君はいつも僕の薬箱さ 
どんな風に僕を癒してくれる?
笑うそばから ほら その笑顔
泣いたら やっぱりね 涙するんだね
ありきたりな恋 どうかしてるかな
君を守るため 
そのために生まれてきたんだ
あきれるほどに
そうさ そばにいてあげる
眠った横顔 震えるこの胸 
らいおん ハート


いつか もし子供が生まれたら
世界で二番目に好きだと話そう
君もやがてきっと巡り会う
君のママに出逢った 僕のようにね
見せかけの恋に 嘘かさねた過去
失ったものは みんなみんな埋めてあげる
この僕に愛を 教えてくれたぬくもり
変わらない朝は 小さなその胸
エンジェル ハート


見せかけの恋に 嘘重ねた過去
失ったものは みんなみんな埋めてあげる
この僕に愛を教えてくれたぬくもり

君を守るため 
そのために生まれてきたんだ
あきれるほどに
そうさ そばにいてあげる
眠った横顔 震えるこの胸 
らいおん ハート









おわり