由香が姿を消して
約1ヶ月…







あれから
痺れを切らして柚の自宅を
何度も見に行ったけど
由香がいる気配もなくて…

職場にも行ってみた

あいつの同僚を捕まえて
話を聞けば
辞めただと?


思わず笑った


本気で、俺から逃げるつもりか?

一人じゃ
何も出来ないおまえが
俺なしで生きていけるとでも?


むしゃくしゃして
何度も加奈子を抱いては
自分の欲を吐き捨てて…

それでも、俺は満たされない

イライラして
怒りが収まる事もなく

由香を本気で探すことにした


警察に捜索願いなんか出したら
俺も都合が悪い…


ネットで見つけた
腕の良さそうな探偵事務所

大金をはたいて
由香の捜索を頼んだ


自分の女にかける金は
別に惜しくないからな


俺がここまでしてやるんだから
見つけ出したら
今まで以上に俺に尽くさせる





朗報は意外にも早く入った

流石仕事が早い…





探「こちらが、お写真です…
 おそらくこのマンションに
 今は住まわれてますね… 」

哲「は? 都内? 笑
 嘘だろ…   こんな所にあいつが
 住めるわけねーだろ!

 本当に合ってんの? 笑」

探「お探しの女性は、間違いなく
 この方とここにお住まいです。
 
 調査した所、マンションも
 この方のご自宅になります…

 ただ…
 今回のケース…
 この業界だとかなりタブーなんですよ…

 お相手方はかなり大手の
 企業に所属してますから…
 
 うちの会社から漏れたとなると
 色々と大変な事になりますので…


 当事者以外への口外は
 絶対にしないで下さい… 」
 
哲「どうゆう意味だよ…
 とりあえず、その写真早く見せろ…」




調査員の男から
強引に奪い取った写真を見て
由香の横に写る人物が誰かは
直ぐに分かった


腑が煮え繰り返るほどの
怒りが湧いて
目の前の椅子を思い切り蹴り飛ばした



よりによって…


俺が

この世で一番嫌いな

こいつと…




隆二…




絶対に許さねー…


俺を欺いて
別の男に走った由香も

人の女に手出して
ヘラヘラ笑ってる隆二も



二人とも

ぶっ殺してやる…










 


由「哲哉… くん

 ごめんなさい…
 
 私…     哲哉くんとはもう…」

哲「今なら、許してやる…

 黙って戻れば、それでいい

 出来ないなら…
 
 マスコミにでも、持ってくか…
 ネットに流してもいいしな…  笑

 俺は別に構わないし…  笑


 でも、こいつは困るんじゃねー?
 三代目は、大人気だからな 笑」

由「哲哉くん!! お願い…

 それだけは…    お願いします… 」

哲「乗れ… 」



目の前に停めた車を指せば
由香は大人しく助手席の扉を開けた


まあ、おまえが
そうするのは分かってたけど…



手を震わせながら
唇を噛み締めて下を向く由香を見て
俺は優越感に浸る



結局おまえは

俺の元から離れるなんて
出来るわけねーんだよ





哲「由香ぁー

 分かってるよな?」

由「…   はい」

哲「二度と、隆二には会うなよ?」

由「…  」

哲「返事!!!」

由「…    分かっ….た」



デカイ声を出せば
ビクっと体を揺らして
か細い声で返事をする


やっぱ、おまえは
変わらねーな…


まあ、おまえはいつまでも
俺に怯えてればいいさ


俺のゆう事だけ聞いてりゃ
それでいいんだよ




自宅に着くと
真っ先に由香を寝室に閉じ込めた


また逃げられたら困るからな…


外から鍵をかけて
中からは開けられないようにした



さーてとっ



どうすっかな 笑