由香が作ってくれた
最高の晩ご飯
海外の食事も嫌いじゃないけど
やっぱり和食がいい
そんな事も分かってたのか
由香が用意してくれたのは
ちゃんとした日本食で…
向こうの食事で疲れた胃には
凄く有難くて
由香の優しさを感じる…
隆「あー… 美味かったぁ♡
ごちそうさまっ!!」
由「どういたしまして//」
隆「俺、片付けるから
由香はそこの荷物の山空けてよ 笑」
由「え? 私が片付けるから…
隆ちゃんが買ったんだから
隆ちゃんが空けなよ… 笑」
隆「えー… めんどくさい 笑
明日やろっかな〜 」
由「そうやって、めんどくさがって
後回しにすると後悔するよ? 笑」
隆「じゃあ、風呂出たらやるよ…
あっ! だめだ! 今やる!」
由「何でもいいから… 笑」
忘れてた
買ったんだった
沢山の段ボールの中から
何とか見つけて
中身を開けると
由香に見せた
隆「由香ーぁ
見て見て! 笑」
由「え? 笑」
隆「じゃあ〜ん!! ユニクロ!!」
由「買ったの?! 笑」
隆「買った! 由香がユニクロがいいって
言ったから…
由香のもあるよ? 笑
ほらっ! 」
由「アハハ 笑
ありがとう… 嬉しいっ 笑」
隆「へへ 笑
後は明日やる! 風呂入るわっ!」
LAに行く前にスマホで頼んだ
ユニクロの部屋着
由香がゴリ押しするから
ちゃっかり、自分のも頼んだ
お揃いの生地で
色違い
若いカップルみたいで
恥ずかしいけど
何だかんだ嬉しくて…
テンション上がるな… 笑
さっさとシャワーを浴びて
リビングに戻ると
由香は段ボールを片付けてた
隆「ねえ、似合う? 笑」
由「え? あ、うん! 笑
似合う 似合う 笑」
隆「あーっ 何で笑うんだよっ 笑」
由「だって… 隆ちゃんがユニクロとか… 笑
面白いなって… 笑
ハイブランドのTシャツとか
そんなんばっかり着てるイメージ 笑」
隆「どんなイメージだよっ 笑
あと、俺やるから
由香も風呂入りな? 」
由「うん… あのさ…
ちょっと、買いすぎじゃない?」
隆「え? そうかな? 笑
由香が少しでも過ごしやすいようにって
俺なりに考えたんだけど…」
由「んー ありがたいけど
ちょっと色々多いかな? 笑」
隆「いいじゃん! 全部使おっ 笑
ほらっ! この入浴剤とか!
入れて入りな? 笑」
由「分かったよ 笑」
丁度、箱から出した入浴剤を
由香に渡して
段ボールを潰した
なんだかんだで地味に疲れる…
たしかに買いすぎか…
ソファに座って
TVを点けてぼーっとしてると
思った以上に疲れてたのか
気づけばそのまま眠ってた
ハッとして飛び起きると
リビングの電気は消えてて
体にはブランケットが
かけられてた…
時計を見れば、深夜1時…
最後に時計を見た時は21時くらい?
4時間も寝てた…
冷蔵庫から水を出すと
口に運びながら
寝室に向かった
そっと開けると、ベッドサイドの
灯りに照らされて
本を読んでる由香
自分とお揃いの部屋着を
着てるのが愛おしく思える…
隆「起こせし… 」
由「あ… 起きたの?
ごめんね? 気持ち良さそうに
眠ってたから…
帰国したばっかりで
疲れてるだろうし…」
隆「何読んでるの?」
由「んー? 今日ね、本屋さんで
絵本買ったの… 」
隆「仕事で使うの?」
そう言いながら
由香の隣に座った
由「そう… 子供達に読み聞かせするの…
でも、その前に私が読みたくて… 笑」
隆「ふーん…
ふぁ〜… 眠い… 」
由「灯り消そうか?
私、向こう行くから
隆ちゃん、ゆっくり寝て…」
隆「ダーメ…」
ベッドから出ようとする
由香の手を引いて
そのまま引きずり込んだ
驚いたのか、目を見開いて
俺を見つめる
すると直ぐにクスっと笑った
由「眠いんじゃないの?」
隆「言ったじゃん…
もう、おあずけは無理だって… 」
由「…//」
隆「もうダメだよ?
待てない… 由香が欲しい…」
由「隆ちゃん…」
俺の名前を呼ぶ由香の唇に
そっと触れて
そのまま唇を重ねた
徐々に激しく
息が上がるのも関係なく
ただひたすらに
お互いの舌を絡めて…
お揃いだなんて浮かれてた部屋着も
こうなれば
邪魔でしかなくて…
キスを落としながら
脱がせていく…
背中に手を回して
下着のホックに手をかければ
由香は少し恥ずかしそうにする
そんな表情も
今の俺には刺激的で
堪らないんだ…
自分の服も脱ぎ捨てて
由香を見れば
うっとりした目で俺を見つめる
『やっぱり凄いね…』
『何が…?』
『身体… 綺麗だなって』
『こっちのセリフ…
由香… 綺麗だよ…』
『何だろ… 変な感じ…』
『俺も…』
『懐かしい… 何か… 全部…』
『そうだね…』
『隆ちゃん… 大好き…』
『俺も… 由香が大好きだよ…』
もう一度、優しくキスをして
だんだんと激しく求め合う
肌が触れ合う度に
甘い声と吐息が上がって
どこをどうすれば
感じるかなんて
不思議と身体が憶えてる
数え切れないほどに
愛し合ってた証が
ちゃんとお互いに残ってた…
好きで
好きで…
もう、離れたくないし
絶対に離さない…
『由香… もう、どこにも行くなよ』
『行かないよ…』
『もし居なくなっても
絶対に見つけ出すけどさ…』
『本当?』
『必ず見つけて、迎えに行くから…』
『嬉しい…』
この夜、
何度も何度も
身体を重ねて
今まで離れてた分の愛も
全て取り戻せたような
気持ちになってた…
少なくとも俺は
そんな風に思って
幸せだったんだよ…