遊園地全体に広がる光
男の俺が見ても 感動するくらい
すげえ綺麗だった
花「わあー♡ すっごい綺麗♡
見て見てー！ あっちも凄いよっ♪」
花さんは目をキラキラ輝かせて
辺り一面を見渡してた
女の子はやっぱり
綺麗なものが好きなんだなぁ
臣「これ1番見せたかったから。。
喜んでくれて良かった！」
花「うん！ ありがとう♡ 」
臣「まだ何か乗りたいのある？」
花「あ、まだ乗ってないのは。。観覧車！
イルミネーション上から見れるよね？」
臣「混んでるかな？行ってみる？」
花「うん！せっかくだし全部乗りたい！」
正直、観覧車は苦手な俺
学生時代、付き合ってた彼女と
クリスマスの観覧車が原因で
別れたことがある
でも、それはそれ！
花さんが乗りたいなら乗ろう！
混んでても並ぼうっ！！
花「あれー？あんまり人居ないっ！
ラッキーだね♪ すぐ乗れそうだよ！」
臣「まぢか！ 良かったぁー。。」
花「臣、混んでたり並ぶの嫌い？？」
臣「いや、昔さ彼女と観覧車乗るのに
並んでる最中ケンカして
そのまま別れたことあって。。」
花「トラウマ？ 乗るのやめようか？」
臣「大丈夫っ！そんなんじゃないから！
花さんとなら並んだって何だって
乗るしっ！！」
花「でも。。 何か。。」
「お客様乗りますか？
どうしますかー？？」
入り口のところでやり取りしてたから
係員の人に声をかけられてしまった
臣「あ、乗りますっ！ 行こう！」
花さんの手を引いて観覧車に乗った
花「、、、。」
臣「本当、気にしないでっ？ ね？
ほらっ！ 綺麗だよ 外見て？」
花「うん。。」
さっきまでと変わって
口数も表情も変わった花さん
やっぱり言わなきゃ良かったな
逆に気を使わせて 気まずくなった
臣「ごめんね？何か。。
せっかく楽しかったのに。。」
花「ち、違うの。。
今日ね、臣と話したい事あって。。
観覧車ならゆっくり話せるから。。
でも、何かさっきの話聞いたら
切り出せなくなっちゃって。」
臣「ん？」
花「その、、臣も彼女とかいたよなぁって
思ったり 彼女と観覧車乗ったんだなぁ
とか？ 何か昔の事だろうけど
モヤモヤしちゃった。。」
臣「え？ それは、、どうゆう意味？」
花「だ、だから！ あたしは、、。
あたしは、臣が好き みたい？
元カノの話されて、何かムカついた！」
みたい？ みたいじゃダメ 笑
やべぇ 凄え嬉しいじゃんかっ
花さんがヤキモチ？俺に？
臣「ねえ、、。」
そう呼ぶと顔を上げた花さん
俺は手を引いて思いっきり抱きしめた
やっと、やっとだ。。
初めて抱きしめた花さんは
すっごく小さくて いい匂いがした
花さんも俺の背中に
手を回したのが分かった
この先、絶対何があっても
この人を守ってあげよう
そう思った
臣「みたい？ ってまだ 疑問形なの？
ちゃんと言ってよ。。」
花「ん？ じゃあ臣がもう1回言って？
前みたいに。。 言って？ 笑」
臣「ハハ 笑 ドS？
高橋 花さん。俺はあなたが好きです。
彼女になって下さい。」
抱きしめる手に力を入れて言った
花「フフ 笑
あたしも 大好きだよ 臣。。
彼氏になって下さい。。」
俺たちは、自然とお互いに
キスをした
こんなにも胸が熱くなって
たまらなくなるキスは
生まれて初めてだった
そっと離れて顔を見ると
真っ赤になる花さん
きっと俺も顔赤いな 笑
花「えっ！？ 見て！！」
花さんに言われて外を見ると
観覧車は 1番高い位置にきたところ
真っ直ぐ目線の先には
森があって その1番大きい木に
真っ赤なハートの形をした
イルミネーションが 施されていた
臣「すげぇ演出 笑」
花「早く！写真撮らなきゃっ♡」
臣「あ、そーゆーことね！
撮影スポット的な？」
花「普通そうだよ〜 早く！
写らなくなるっ！！」
臣「じゃあこっち来て！
撮るよっ カシャッ」
花さんの肩を抱き寄せて
携帯で写真を撮った
めちゃくちゃカップルじゃん
そんな事を思いながら
携帯を見てると
ーーカシャッ
花「ニヤニヤしてる 笑」
横から写真を撮られた
笑いながら俺に携帯を見せる
本当にニヤニヤしてるし！
臣「俺キモいね 笑」
花「うん、キモいね 笑」
臣「花さんて本当にぶっこむよね？」
花「何が？ 本当の事じゃんっ 笑」
臣「このっ！ じゃあもう１回チュウっ！」
花「アハハ 笑 やだよぉ キモい〜 笑」
二人でふざけてると
観覧車は地上に到着した
観覧車、最高じゃん！！