学校へ通うからと言って無収入というわけにはいかない。


しかし、専門学校は平日5日間、朝9時から16時まで授業があり、昼間に働きながら通うことは出来ない。


授業が終わってからアルバイトをするとなると、娘との時間が全く取れなくなる。


そこで私は、新聞の朝刊配達のアルバイトをすることに決めた。これなら娘が寝ている3時から5時過ぎまで働ける。

だが、休刊日を除き毎日働いても朝刊配達の収入だけで生活することは難しい。


私は、専門学校の合格通知書を手に役所を訪れた。母子支援や資格取得支援など、専門学校へ通う間、支援してもらえる制度はないかを相談するためだ。


担当は20代の男性だった。


現状の生活と今後の計画、春から専門学校へ通う予定である事など事細かに説明、相談した私に向かって、

その担当の男性は

「働かないんですか?」と聞いてきた。


私は混乱した。

この人は私の話を聞いていなかったのだろうか?

それとも想像力や理解力の欠如?