昨日は衣替えを兼ねて

実家にある母の洋服を処分した


季節が変わり母がショートステイに

持っていく服装が変わる

新しく買わないといけない物を

把握する為、母の洋服を整理した


孫の式典に着ていたスーツ

孫を連れて公園を走り回っていた

ジャンパー

首もとの日焼け止めにいつも

巻いていたスカーフ


元気だった頃の母を思い出す

実家の片付けは可能であれば

一人でしない方がいい

一つ一つ手に取って懐かしみ

はかどらない


昨日は娘に付き添ってもらった

前半は過去の母を思い出して

なんとも言えない気持ちになったが


後半は感情抜きで単なる作業として

もう着ることでないであろう物を

次々とゴミ袋に入れた


母がお洒落をして出かける事は

きっともう無い


一枚の写真が目に止まる

認知症の診断を受けてすぐくらいの

お正月の写真

私の家族が実家に新年の挨拶に

訪れた時のもの


母がピンクの割烹着姿で化粧をしている

手料理を前に孫と一緒に写ったもの


母の手料理が少し写っていた

お節、揚げ物、サラダ、お吸い物


この頃はこんなに作れていた…

物忘れの症状が出て診断を受けるまで

数年あるので


この頃は私が気づいていないだけで

母はギリギリの状態で孤独な生活を

していたと思われる


今、見返すとこの時はすでに

元気だった頃の母の表情では

なくなっている


私や孫の前ではいつも明るい母だった

物忘れは進行していたはずなので


今のように夜中、一人でうろうろ

何かを探したり


夢と混乱して別室に誰かいると

思い込み恐怖の中でいたり


自分(母)の両親を思い出して

泣いていたり

そんな夜が幾晩もあったんだろうな


もっと早く母の生活を想像して

この時期の母にもっと寄り添えば

良かった

そうしていたら何かが変わって

いたのかな…