朝食後、こたつで眠る母

私が側にいるか気にしながら

浅い眠りだと思う


目を覚ますと

「知らない男が土足で部屋に入り

自宅の鍵をとられたので

取り返さないといけない」 


と必死の形相で言う


対応の正解がわからない 


母の言葉を信じるていでいる


そんな事はあり得ないと言う

前者が優しい対応になるが
これだと母が恐怖の中で
ずっと自宅にいる事になる

私は後者を選択した
そうすると口論になる
「何で信じてくれないの」

と私に訴える母


最近、起きていると悲壮な顔で

しきりに「怖い」と言う


私の動きに敏感に反応して

ずっと側にいないと不安がる


お母さん。私との生活幸せですか?

お母さんの笑顔が見ていたくて

自宅にいるときは幸せと思っていて

ほしくて私は一緒にいるのに


ショートステイから戻ってくると

時間が経つにつれ

おかしな言動がふえて

表情がどんどん悲壮になっていく


今の生活を続けることが

私のえごになっていないか

わからなくなる


今日私は後者を選択したが

母が納得するはずもなく

ただ口論になっただけ


今後はやはり前者が正解のように思う

信じてあげるていでいく…