今回は、12月16日に発売されたHey!Sɑy!JUMPの8枚目のオリジナルアルバム『Fab! -Music speaks-』の中の『狼青年』『千夜一夜』『ナイモノネダリ』という曲に注目しながら、そのプロモーション方法について語っていこうと思います。

そういえば、今まで一つのグループに絞って考える、ということをしてこなかったんですよね…。今回はあえてHey!Sɑy!JUMPという一つのグループを取り上げて書いていこうと思います。

 

なぜHey!Sɑy!JUMPを、そしてこの3曲を選んだのか。まず単純に、私自身がHey!Sɑy!JUMPファンであることが理由の一つ。そしてもう一つの理由は、今回取り上げる3曲が、今までのジャニーズとはちょっと違った形でプロモーションされたからです。

 


 

~基本情報~

『狼青年』 作詞・作曲:薔薇園アヴ 編曲:女王蜂,塚田耕司

『千夜一夜』 作詞・作曲・編曲:Ayase

『ナイモノネダリ』 作詞・作曲:橋口洋平 編曲:wacci

(引用:Fab! -Music speaks.- | Hey! Say! JUMP オフィシャルサイト (j-storm.co.jp))

 


 

これを見て、作詞・作曲・編曲の方の名前に驚かれる方もいると思います。この『Fab! -Music speaks-』のアルバムの中では、他にも椎津翔太さんや岡崎体育さん、まふまふさんといったアーティストの方が、アルバムのコンセプトである“音楽×童話”に沿った楽曲を提供をしてくださっています。

 

この特設サイトではすべての曲の試聴ができるので、ぜひ聴いてみてください!

Hey! Say! JUMP | Fab! -Music speaks.- (fab-hsj.com)

 

さて、本題に入りましょう。まず、これら3曲が発表された経緯なのですが、『狼青年』Honey Bee『千夜一夜』Sindibaad『ナイモノネダリ』John Darlingというアーティスト名を名乗り、それぞれ専用のYouTubeチャンネル上で発表されました。

 

 

そう、Hey!Sɑy!JUMPという名前は伏せられていたのです!!それぞれのチャンネルに、これらの動画がいきなりに投稿されたました↓↓

 

(正体がHey!Sɑy!JUMPだと公表されてからは、すべてJ Storm(Hey!Sɑy!JUMPが所属するレコード会社)のオフィシャルチャンネルに移されています。)

 

こんな感じで名前だけでなく、正体不明の謎のアーティストという形でいきなり現れました!!

今まで、ジャニーズのMVといえば、本人映像が当たり前でした。今回は、『狼青年』のように本人が出演していても、マスクやパーカーのフードで顔も隠すなどして見た目では正体がわからないようにしたうえ、名前まで変えて動画をアップしたのです。

とはいえ、ファンは声や体格などから早い段階で正体がHey!Sɑy!JUMPであることに気がついていました。しかし、正体を知ったファンも、YouTubeのコメント欄ではあえてHey!Sɑy!JUMPの名前を出さずにしていました。その理由は、ジャニーズに対して偏見を持っていたり苦手意識があったりする人たちにもこの楽曲を届けたいという願いがあったからです。

そのため、YouTubeの急上昇の欄から飛んできた人などファン以外の様々な人の目にも留まり、当時のYouTubeのコメント欄はファン以外の人からの、正体不明のグループに戸惑いつつも、高いパフォーマンス力を評価するコメントで溢れていました。(今はコメント欄がオフになってしまっているため、当時のコメントを直接見ることはできないんです...。みなさんにも見てほしかった!!!)

 

その後、正体がHey!Sɑy!JUMPであるということが公になると、Twitter上では「ジャニーズに対する見方が変わった」とか「今までジャニーズっていうだけで避けてきて食わず嫌いしてた」というようなツイートがたくさん見られました。

 

ところで、気づきましたか…? 実はこれら3つHoney BeeSindibaadJohn Darlingのアーティスト名の頭文字をとると「HSJ」となり、Hey!Sɑy!JUMPのそれぞれの単語の頭文字と一致するという仕組みになっているんですよね~笑。

 


 

ジャニーズは今まで、どうしてもジャニーズであるというだけで嫌厭されてくることも多く、なかなかファンでない人たちまで楽曲を届けにくい部分がありました。そのため既存のファンは大切にできても、デビューして数年経ってからも新規ファンを獲得し続けていくのは少し難しかったと思います。しかし、今回のようなプロモーション方法をとったことで、ファン以外のより多くの人の目にも留まり、ジャニーズであること以前に一つのアーティストとして認識してもらうことに成功しました。

もちろん、本人の歌唱力やダンススキルといったパフォーマンス力も必要ですが、いくらそういった技術があっても、人の目に留まる機会がなければ意味がありません。そういった今回のHey!Sɑy!JUMPのプロモーションを見て、ジャニーズの新たなプロ―モーション方法の可能性を感じてもらえたらと思います!

 

~おまけ~

こちらでは、ダンス動画が公開されてるので、気になった方はぜひ見てみてください!!