さて、今まで2回わたってジャニーズJr.についての記事を書いてきましたが、今回はそのまとめに入ろうと思います。

 

前回の記事では、

  • ジャニーズJr.の高齢化
  • Jr.内のグループの数の増加

の2つに焦点を当て、Jr.の変化について語りました。

 

では、これらを含めたJr.たちの変化は、どのような影響を与えるのでしょう?

ファンの目線、そしてジャニーズ事務所のマーケティングの観点から見ていきたいと思います!

 

ファン層を掴んでからデビューができる

 

Jr.時代にしっかりと一定のファンを獲得してからデビューすると、CDの売り上げなどにおいて、一定の数字も見込めて有効だということが言えると思います。例えば、ジャニーズ上初の2グループ同時デビューを果たした SixTONESSnow Man。デビューシングル 『Imitation Rain/D.D.』 は、発売早々に次々とセールス伸ばし、史上初のデビューシングル初週ミリオンを記録、「初週売上男性アーティスト歴代1位」となる132.8万枚で初登場1位を獲得するなど売り上げを伸ばしました。セカンドシングル以降も売れ行きは好調です。こうした背景には、やはりJr.時代から年月をかけて獲得してきたファンの存在は大きいと言えます。会社側からしたら、Jr.時代から応援し、彼らのデビューを心待ちにしてきたファンは、こうした売り上げに大きく貢献してくれると予想できます。これは、単なる利益獲得につながるだけではなく、それが数字として表れることで話題性も生まれ、メディアもより一層注目してくれるというメリットがあるのです。

 

安定したパフォーマンスに繋がる

 

Jr.時代が長ければ、ダンススキルや歌唱力が磨かれ、デビューした時点ですでに完成に近い状態でのパフォーマンスができるようになります。また、デビュー組のように固定されたグループで活動することによって、グループとしての一体感や個性を生み出し、高いパフォーマンス力へとつながるでしょう。ジュニア歴を長くして20代でデビューさせることで、落ち着いた雰囲気もありつつ、Jr.時代に磨いたスキルを活かし、LDH系やK-POPなどに対抗したクオリティーが高く大人っぽいパフォーマンスで、今までジャニーズに興味がなかった層も取り込もうとしているのではないかと考えます。

 

若い時にしか出せない雰囲気が失われる

 

大人っぽさは年齢を重ねていけば自然と出てくるかもしれませんが、10代のフレッシュで若々しい雰囲気は、その時期特有のものです。若いうちにデビューができれば、売り出す曲も10代の頃のものと30代とでは自ずと変わってしてくるので、そういった変化も楽しむことができます。また俳優業についても、前回の記事の中でJr.の起用が増えていることを述べましたが、それはJr.本人の力に加え、おそらく年齢的に高校生など若い役を演じられるタレントがデビュー組に少なくなっていることも原因の一つでしょう。Jr.内にいわゆるアイドルっぽい爽やかな雰囲気が売りのグループがいても、デビューが遅くなることによって、彼らがデビューする頃にはそういった魅力が欠けてしまう恐れもあるのです。

 


 

自分なりの結論としては、確かに、Jr.内で作られてグループのままデビューし、その年齢が以前より高齢になったことで、デビュー直後の売り上げやパフォーマンス面における不安定さは少なくなったと思います。アイドルとは無縁だった人の中でも、そういった安定したパフォーマンス力や大人な雰囲気に惹かれる人は多かったです。

 

しかし、この状態が続くと、ますますJr.のデビューが遅れ、若々しさと儚さといった彼らの魅力がデビューする前に消えてしまう可能性があることも否めません。また、今のままだと実力というより年功序列で、年齢や歴を重ねればデビューできる、といった風潮があるように思えます。10周年や20周年など、将来のことも考えると、デビューは10代後半から20代前半が適切であると考えました。

 


 

いかがだったでしょうか。Jr.に焦点を当てることで、ジャニーズについてまた新たな角度から考えることができたと思います。今後もジャニーズJr.の活躍を楽しみにしつつ、どのような変化を遂げていくのかにも注目していきたいです!