随分と更新が空いてしまいました(^^;)
今更、取り繕う言葉もないのですが…
時間に少し余裕ができたので、少しずつでも
これまでの三ヶ月の出来事も振り返りつつ、
更新をしていこうと思いますので、宜しくお願いします!
Wednesday 10th October 2012
久々に、Days Japanのイベントのお手伝いに行って参りました。
この日は、肥田舜太郎さんの講演会。
吉祥寺にある、光専寺さんで行われました。
お庭がとてもきれいな、アットホームなお寺さんでした。
さて、この日のスピーカー、肥田舜太郎さん。
恥ずかしながら、わたしは、初めて知った方なのですが、
自らもヒロシマの被爆者であり、且つまた、被爆者の方々を
ご勇退されるまで、臨床で診療し続けたお医者さまです。
実は、ヒロシマから福島原発の流れを汲む写真展を
考えていて(体調事情により延期中なのですが)、
ヒロシマについても調査中であったので、思いがけずの
タイムリーな内容で、わたしにとってとても勉強になりました。
演題は、内部被爆をどう生きるか、というものだったのですが
放射能被害を最も間近で、最もの数を診てきたのは、
現在生き残った自分だけだ、という御自負のもと、
ヒロシマの惨状をベースに、大切なことをお話下さいました。
“放射線被害は、個人のポテンシャル(体調や体質、
その後のケア等々)と放射線とがぶつかって初めて決まる。
同じ場所で、同じ年齢の人間が被爆しても、
三日後に死ぬ人もいれば、七十過ぎまで生きる人もいる。
世界六十億人の中、あなたという命はたった一つだけ。
それについて誰より詳しく、誰より守れるのはあなただけ。”
真摯に突く言葉に、胸が熱くなりました。
“現代の人間は、昔の人に比べて半分程度の免疫力しかない。
自分の身体を大切に養生して、免疫力を高めるしかない。
食べる、寝る、仕事する、遊ぶ、セックスする、
生きる営みの一つ一つ、過ぎたるは及ばざるが如し、
結局は、これに尽きるんだよ。本当に。”
当たり前の事に聞こえるかもしれませんが、
長い間、被爆者を診てこられ、また長く生きてこられた、
この大先輩の声は、説得力の塊で、心にどんどん落ちていきます。
内部被爆のお話の要点は、このようなものでしたが、
もう一つ、とても興味深いお話がありました。
“GHQ占領後、米国は声明発表、という責任逃れの方法で
日本人に様々な禁忌を言い渡したが、自分が一番憎み、
許せないことは、被爆者を診てはならない、もし診た場合
それを他の医師に相談したり、研究したり、論文にしては
いけない、もしした場合は厳罰に処す、というものだった。”
米国は、自分達にとっても研究途上にある原爆について
日本人に研究されない為に守秘させたというのです。
つまり、被爆に苦しむ患者を見殺しにしたのですね。
これにはびっくりしましたが、合点がいきました。
というのも、写真展の為にヒロシマの被爆に関する資料を
探しても、あまり量が出てこないので、規模の大きさ的にも
経年的にも、おかしいな、と思っていたところだったからです。
全く情けないことに、これと同じことが、今また起こっています。
福島の健康被害の調査のずさんさをご存知でしょうか?
被害が大きくなれば補償も膨らむ、だから認めたくない。
そう考えたら、詳細に検査するわけにはいかないのは道理です。
会場に来ていた、福島からの自主避難の母子が教えてくれました。
“あっちに残ってる子ども達の甲状腺の検査は、しこりや
数値の異常、全て「異常あり」とだけで、そこから先の
精密検査はないし、しこりの数さえカウントしてないの。
しかも、こうして自主避難してきた人間達には検査の機会も
与えられないし、受けるなら福島の戻らねばならない。”
重ねるように、肥田先生の言葉が響きます。
“この国ほど、国民の命を粗末にする国はない。
アフリカあたりの発展途上国にだって、こんな政府はない。
だからアメリカは、自国でできない人体実験をやり続ける。”
疑問を持っていながら、行動に移せてない人は沢山いると
思いますが、自分には何もできない、なんて思わないで下さい。
まず問題に感じること、これが第一歩だと思います。
そして、一人の力は決して小さなものではありません。
個人個人が立って、やがて大きな火にすること。
これが何より大切で、大きな力なのだと思いませんか。
どこかの愚かな政治家は、福島原発について“収束”と
言いましたが、まだまだ解決までは時間がかかりそうですね。
でも最も恐ろしいことは、わたし達一人一人から、
関心や問題意識が薄れていってしまうことです。
自分達が生きるこの国について真剣に考えること、
それは即ち、自分と、そして子ども達、更に続く世代の
未来、を考えることと全く同義なのです。
ちょっと堅くなってしまいましたが、
どうか、希望の灯が、これを読んで下さった皆さんにも
伝わって、繋がって、大きくなっていきますように…☆
