昨日は、夕方から尻手の近くの病院に大切な方の3度目のお見舞いに行ってきました…。

私が横浜に来てから母のように甘えさせて頂いていた方のお見舞です…。

数カ月前にお電話でお話をして、フットケアをしにに行きますねと約束していました。
その時は、とてもお元気で“うちの旦那さんの足がぐちゃぐちゃだからしてあげてほしいわ”と笑いながら話していました。

その後、優しい気持ちがたっぷりはいった温かいお手紙を頂き嬉しい気持ちでおりました。

時間を作って訪ねようと思いながらも気付くと、もう4ヶ月も経っていました。

山形からさくらんぼのお土産を持って届けるつもりが、何度電話してもでません。

ご夫婦でどこかに出かけているのかなぁ~?
と思いましたが、何時にかけても電話が通じず数日経ちました…。

嫌な予感…


気持ちが落ち着かず、知人を通して情報収集し入院している事がわかりました。
3ヶ月前に急に体調を崩し入院され、癌の末期で全身に転移してしまい、もう手の施しようがなく状態がよくないと聞かされました…。

個室でかなり状態が良くないと・・・あまりのショックで、体が震え暫く涙が止まりませんでした…。


数年前にエコーで乳癌が見つかり、全摘出し抗がん剤の治療をされながら克服されました。

その時に癌の治療を受けながら書かれた手記を頂き今でも大切にしております。

その数年後に肺の転移が見つかりながらも治療に専念され、また克服されてお元気に過ごされておりました・・・。


母のような大きな温かい広い心と強さと厳しさを持ちあわせた方で、知識の深さはまるで歩く辞書のような方です。

話される声は心地よい響きで、いつも元気で年齢を感じさせない人を惹きつける魅力とエネルギーに溢れ、何でも知っていて何でもできるお母さん…。

市会議員までされて、いつも地元の方の相談を親身に聞かれ、行動する本当に頼りになる素敵な人生の大先輩です。

私は、どうしてもっと早く会いに行かなかったかと悔いました…。

急いで病院に向かいました。

初日は、受付で7階病棟に入院されているのを確認し、ナースステーションで病室を聞き静かに向かいました。

病室前の名札を確認しお部屋に入ると、一瞬別人ではないかと思えるくらいに、抗癌剤の副作用で脱毛し白髪が所々に残り、すっかり痩せてしまっていました。


声かけにも反応なく…熱もあるようで意識レベルも低下しており、苦しそうな表情をしておりました。

すっかり痩せて力のない手をそっとにぎると…
手に伝わる弱々しい小さなやわらかい力無い手が、何とも言えない気持ちにさせられました…。

どうしてもっと早く会いに行かなかったのかと自分を責めました…。

今私に出来ることは、小さな恩返し…

苦しそうな顔の汗をそっと濡れたタオルで拭き、アイスノンを交換し声かけに反応は無いけれど、聞こえているかもしれない聴覚に話しかけながら、持ってきたオイルでハンドマッサージをさせてもらいました…。

小さな手は本当に弱々しく、骨にわずかな脂肪がついているかに思えるくらいか弱いか弱い手でした…。

大切な大切な温もり…

失いたくない…

そんな思いで手を握りながら2時間そばについていました。

もう一度話をしたい・・・

もう一度目を開けてもらいたい・・・



昨日は、意識が戻りなんと会話が出来ました。

嬉しかったぁ~ニコニコ

大好きな猫の大きな枕と猫グッズを見せると笑顔が観られました…。

少し会話してから、元気が出る足のマッサージをさせて下さいねとマッサージを始めると・・・

“もう…両足で立てないの…”
と小さな声が聞こえました…

静かに優しくマッサージを続けていると、“気持ちがいい~”と言う声が聞こえました・・・

お顔を覗くと目をつぶり気持ち良さそうな表情をされていました。

良かったぁ~しょぼん

このまま会話が出来ないなんて、辛いと思っていた私にはわずかな時間でも会話が出来る貴重な大切な嬉しい時間になりました。

忙しい時間を過ごし、ふっと時間が空いた時に昔お世話になっていた方と引っ越しなどで疎遠になり、どうされているのかと気になり連絡すると残念な知らせを聞く事が続きました。

ご縁があり、お世話になったり可愛がって下さった方々への恩返しは、時間を作ってと思っていたら後悔することがある事を強く気づかせられました。

大切な人をどうしているのかな?とふっと思い巡らした時は、何かの知らせかもしれません。

思い立った時が行動する時ですよね。

自分の周りのお世話になった方々を大切にしたいです。

人の絆なの大切さを改めてしみじみ感じた時間でした。

後悔しないように、時間を大切に少しでも多く横浜のお母さんのそばにいます…。

数年前に大切な大切な二人の友人を乳癌と胆のう癌で失いました…しょぼん

その時、北海道だった友人との最後の会話は電話で“腹水が溜まりお腹が大きくなってきているの…”“腫瘍マーカも高くなかなか下がらない…”と
彼女は、看護師で自分の病状を冷静に判断し治療が出来る限りドクターストップもかかった状況の中でも生きると言う強い目標を持って病と闘いました…。

微力でも自分に出来ること、大切な友人や大切な方への思いをしっかり持ちながら時間を大切にする生き方をしょうと心に誓いました。