中学に入り、サックスという楽器を始めて
初めて親に買って貰ったテナーサックス
気づいたら、ずっと箱に入り
寝たままだった…
思い返せば
2年生になった時、この楽器で、コンクールに出ることが出来るはずだった…
しかし、一つ上のアルトの先輩が部活を辞め、
アルトが足りない。
気づいたら、何故か、私はアルトを吹くことになっていた。
セカンドトップを吹き、そして、自由曲でファーストにうつり、ソプラノを吹く先輩のサポート。
気づいたら、三年になっても、アルトを吹き続けていて、
気づいたらソプラノサックスをやっていて…
気づいたら、買ってもらったテナーサックスは箱の中で眠ったまま…
ずっとずっと、吹いていなかったよね。ごめんね。
大学時代、少しジャズを吹く時に開けたけど
また箱に入れられて…
ごめんね
悲しかったよね。
でも、
ついに、
数十年の時を経て、
コンクールに初めてデビュー出来る。
私の誇りである生徒さんの一人が、
そのテナーサックスを持って。
彼女のまっすぐ音楽に向き合う姿勢
音楽を楽しそうに演奏する姿。
難しいことにも、どんどん挑戦して
全てを可能にしていく
きっと、楽器も彼女に吹いてもらえてきっと喜んでいるに違いない…!
コンクールで是非一緒に輝いてきてほしい。