紅麹よりもワクチンの安全性はどうなっている~パンデミック全体主義について今こそ冷静に考えるべき

紅麴問題の真相

 

 農林水産省 3月28日(4月11日更新)「小林製薬が製造する紅麹関連製品による健康被害について」で述べられているような「騒ぎ」が発生した。ゴールデンウィークあたりまで世間は大騒ぎしていたが、現在は沈静化したようだ。 【写真】パンデミックが終わった! 30年ぶりに日本の黄金時代がやってくる!?  「騒ぎ」とあえて述べたのは、会社四季報オンライン 3月28日「小林製薬、紅麹問題で浮き彫りになったもう1つの危うさ」において「現時点で原因となる成分は特定されておらず、商品と腎疾患等との関連性も確定していない。小林製薬は一部の紅麹原料に『未知の成分』が含まれている可能性があるとして調査を続けている」と述べられているように、小林製薬の紅麹商品と腎疾患等の「因果関係」が特定されていないからである。  実際、読売新聞 4月5日「小林製薬の紅麹原料、供給受けた173事業者は健康被害の報告なし…消費者庁は外国語でもサプリの使用中止を呼びかけ」のように、小林製薬の製造した紅麹原料を使った他社のサプリでの健康被害は報告されていないようである。  つまり、少なくとも「紅麹」と腎疾患との因果関係は現在確認されていないということなのだ。  確かに、産経新聞 4月4日「『紅麹』の小林製薬は因果関係重視の自主回収ガイドライン 他社は『被害恐れで回収』の違い」で指摘されているように、「人命に関わる案件」では「恐れがある」だけで対応した方が望ましい。だが、「因果関係」が特定されない場合の「恐れ」をどのように判定するのかは極めて難しい問題であり、小林製薬だけを責めるのは酷なような気もする。  同3月22日「小林製薬サプリ、問題の『未知の成分』はカビの一種か 構造分析急ぐ」で述べられている「未知の物質X」も取りざたされているが、こちらも「因果関係」は不明だ。  もちろん、NHK 5月2日「小林製薬『紅麹』問題 延べ270人が入院(5月1日時点)厚労省」のような事態を事前に防ぎたいと多くの人々が思うであろう。  だが、この入院患者たちと「紅麹」、「未知の物質X」との因果関係もいまだに不明である。  言うまでもなく「安全策」を取ることは大事だし、少々のコストがかかっても国民としてはその方が有難い。  それでは2021年1月31日公開「日本のコロナ対策は過剰…『常識』を疑うべきシンプルな理由」や同5月3日「灯火管制、禁酒法、まるでB29に竹槍だ、昨今のコロナ対策の愚かさ」など多数の記事で述べた「コロナ騒ぎ」の際の「ワクチン接種」による「健康被害」に関して同じような「安全策」がとられたであろうか。紅麹よりもワクチンの安全性はどうなっている~パンデミック全体主義について今こそ冷静に考えるべき(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース