ディズニーCFOが退任へ 「幹部と衝突」と米報道
【シリコンバレー=中藤玲】米ウォルト・ディズニーは16日までに、クリスティン・マッカーシー最高財務責任者(CFO)が退任し、家族の医療休暇をとると発表した。正式な後任が決まるまで、テーマパーク部門で財務を担当しているケビン・ランズベリー氏が7月1日付で暫定CFOに就任する。マッカーシー氏は休暇中もしばらくは同社の戦略アドバイザーを務める。
マッカーシー氏は銀行勤務を経て2000年に財務担当としてディズニーに入社し、15年にCFOに就任。決算説明会などで長らくディズニーの顔だった。退任発表にあたり「これまでの機会にとても感謝しており、これからもディズニーファミリーの成功を常に応援している」とコメントを出した。
ボブ・アイガー最高経営責任者(CEO)は「米国で最も尊敬される財務担当役員の一人で、23年間ディズニーに大きな影響を与えた。彼女は扉を開き、機会を作り、世界中のビジネスにおける女性のロールモデルとしての役割を果たしてきた」とたたえた。退任理由は家族の医療休暇に加え、「会社が次のCEOに移行する前に秩序あるCFOへの継承を確実にしたい」とマッカーシー氏が望んだという。
一方で、米ウォール・ストリート・ジャーナルは関係者の話として、マッカーシー氏は組織再編などの戦略を巡ってアイガー氏や幹部たちと衝突していたと報じた。動画配信部門の赤字が続くディズニーは足元で約7000人の社員削減を進めている。「合理化が不十分だと感じたマッカーシー氏が、さらなる組織再編を求めて幹部らと対立した」という。
マッカーシー氏は上司にも自分の意見を主張することで知られる。ディズニーは22年11月に前任CEOのボブ・チャペック氏が退任し、引退していた中興の祖であるアイガー氏が電撃復帰した。その際も、チャペック氏の経営に対する懸念を取締役会に示し、アイガー氏の復帰に向けて動いたとされている。ディズニーCFOが退任へ 「幹部と衝突」と米報道 - 日本経済新聞 (nikkei.com)
