新型コロナ５類引き下げを了承 厚労省・感染症部会
厚生労働省は２７日午前、厚生科学審議会（厚労相の諮問機関）の感染症部会を開き、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けに関し、「（現状は）感染症法に基づく私権制限に見合った状態にはなく、５類感染症に位置付けるべき」とする意見を取りまとめた。現在の「２類相当」から「５類」に引き下げるとの政府方針を了承した形。
政府は同日午後に政府対策本部を開き、正式に引き下げを決定する。移行日は大型連休明けの５月８日とする方針。
感染症部会では、引き下げに当たっての留意点もまとめられた。医療費の公費負担などについては段階的な移行が必要としたほか、政府に対し、国民の間で「今後、感染対策は不要」という誤解が起きないよう丁寧な発信を求めた。現状の主流株であるオミクロン株と大きく病原性が異なる変異株が出現するなどの状況になれば、迅速に対応を見直すべきとも主張した。
感染対策に関連し、政府が屋内外を問わず個人の判断に委ねるとの方針を示しているマスク着用については、「着用がなお推奨される場面、不必要な場面の一定の例示をすべき」との指摘も出た。新型コロナ５類引き下げを了承 厚労省・感染症部会 (msn.com)