コロナ飲み薬「ゾコーバ」を使用禁止の妊婦に処方2例、厚労省が入念な確認求める

塩野義製薬の新型コロナウイルス感染症の飲み薬「ゾコーバ」について、使用が禁じられている妊婦に処方されたケースが2例あったとして、厚生労働省は、全国の医療機関に注意喚起するよう都道府県に通知した。処方する際に妊娠している可能性がないか入念に確認するよう求めている。

新型コロナウイルス感染症飲み薬「ゾコーバ」の生産ライン(塩野義製薬提供)© 読売新聞

 

 厚労省によると、問題の処方例は、塩野義の市販後調査で判明した。女性のうち1人は、服薬の約1か月後に産婦人科を受診し、当時妊娠4週目だったとわかった。処方時に、医師から薬の注意点について説明を受けていたが、本人に妊娠の自覚がなかったという。副作用は確認されていない。もう1人については調査中だという。

 ゾコーバは、昨年11月に緊急承認された。胎児への悪影響が出る恐れがあるため、妊婦や妊娠の可能性のある女性には使用できない。コロナ飲み薬「ゾコーバ」を使用禁止の妊婦に処方2例、厚労省が入念な確認求める (msn.com)