こんばんは。

今日はみなさんもご存知のとおり、東日本大震災が起きた日ですね。

もう9年、まだ9年…人によって感じ方はそれぞれかもしれません。

みなさんは9年前の14時46分、どこでなにをしていましたか?


私は当時、国家試験を控えた大学四年生で7階の講義室で国家試験対策の講義を受けていました。

講義中に鳴り響く学生達の携帯電話。間髪入れずに細かい縦揺れ。次第に横揺れへと変わり、揺れ幅も大きくなる。

机の下に潜り込みながら、「この建物はできたばかりだから大丈夫だよな。」という思いと「本当に大丈夫だろうか。」なんてことを考えながら窓の外にふと目を向けると、ビル群がしなるように揺れているではないか。

生まれて初めて、ビルがしなっているのを見た。

揺れている時間は長く、しなるビル群、逃げ惑う人々…首都直下が遂に来たと思った。

揺れがおさまると帰宅できないであろうことを見越して、すぐさま食糧と水分の調達に走った。

教授からは「近隣のビルの外壁が壊れている。学校も避難場所として指定されているし、医療系の学校ってことで負傷した市民が来るかもしれない」とのことから、避難場所として迎え入れられるように設営も行った。

夜中になると帰宅難民になって、体調不良を訴える人、途中で転倒し脚や腕を負傷した人たちが多数来た。

医師である先生たちが対応するも、捌ききれずまだ学生だった私達も先生の補助という形で携わったことをよく覚えている。

テレビで流れていた津波や火災、コンビナート爆発火災…映画のようなことが実際にテレビの向こうでは起きている。
にわかには信じられないような光景の連続だった。

あれから9年が経過した。

政治家達は一部綺麗になった街を映して「復興した!」などと吹聴しているけど、復興したかどうかを決めるのは政治家ではなく、そこに住んでいる人達じゃないんでしょうか。

実際には復興にはまだまだ遠く、自分達の生活を取り戻せてない方がたくさんいます。

まだまだ解決しない問題もある。廃炉作業中の原発。

先日、発売された吉田千亜さんの「孤塁」という書籍を読み、双葉消防の方々の苦労、悔しさ、葛藤…(一言では絶対に表現できない感情)

今は消防職員としてこっち側の人間になったから分かることも沢山ある。
できることも沢山ある代わりに、組織の人間になったがためにできなくなったことも沢山ある。

書籍内にもあったけど、消防職員になってしまったら災害が起きたら家族を守ることはできない、危険なところに入っていかなければならない(書籍内の消防士は「特攻隊はこういう気持ちだったんだな」と発言もある)。

自分で選んだ仕事なんだから仕方ないと言われてしまったらそれまでだけど…


災害なんて経験しなくていいのならしない方がいい。けど、生きている以上また確実に同じような災害は起きます。

災害が起きた時に私達、消防、警察、自衛隊などの公助に頼りっぱなしになるのでなく、まず自分たちのことを守れる自助ができるようにしましょう。
また、近所との関係が希薄な現代には困難だけど隣近所との協力関係を築く公助。

この二つが確立すれば助かる人は少しでも増えます。

しかし、大事なのは自助。私達の活動の中では安全管理の3Sというのがあります。

self(自身)、scene(現場)、survivor(要救助者)

これは現場活動をする上で優先する順番となります。
助ける側が負傷したら要救助者を助けることはできない。
適切な表現かわかりませんが、ミイラ取りがミイラになってはいけないということです。

自分の身に危険が差し迫っていたら、まずは自分の身を最優先で守ってください。

災害が起きる前に、「災害が起きたら」のことを家族と、大切な人と話し合っておきましょう。

こんにちは!

3月10日、巷では砂糖の日なんて言われているようなので(初めて聞いたけど)、血糖測定とブドウ糖投与についてお話ししましょう。

まず、日本の糖尿病有病者は約1000万人、予備軍も約1000万人!
とてつもない人数ですね。
それだけありふれた疾患なのです。

糖尿病とは体内のインスリンの作り方や使い方に問題が起き、摂取した食物エネルギーを正常に代謝できなくなる疾患です。

インスリンはすい臓で作りだされて血糖を正常範囲に保つ役割をしますが、インスリンの作用不足により、血糖が高くなってしまうのです。
糖尿病には大きく分けて次の2つのタイプがあります。

◯1型糖尿病(インスリン欠乏による)

すい臓がインスリンをほとんど、またはまったく作ることができません。
よって、インスリンを注射しなければなりません。このため、以前は「インスリン依存型糖尿病」とも呼ばれていました。

糖尿病の患者さんのうち、1型糖尿病は10人に1人もいません。
若い方の糖尿病では1型糖尿病が多いですが、年齢に関係なく発症が見られます。


◯2型糖尿病(インスリン分泌不全、インスリン抵抗性による)

すい臓はインスリンを作り出しますが、2型糖尿病では、量が十分ではない(インスリン分泌不全)か、作られたインスリンが十分作用しません(インスリン抵抗性)。以前は「インスリン非依存型糖尿病」と呼ばれていました。

2型糖尿病は最も一般的な糖尿病で、10人に9人以上はこのタイプです。若い人でも発症する場合もありますが、40歳を過ぎてから発症する場合がほとんどです。
糖尿病になる要因はさまざまで、食生活などの環境因子と体質(遺伝)の組み合わせで起こると考えられています。

糖尿病と肥満を結びつける方がいらっしゃるかもしれませんが、病気の名前に「糖」という文字が入っているからといって砂糖などの甘いものの取り過ぎといったことだけが原因ではないのです。

なお、2型糖尿病の治療の基本は適切な食事指導と運動で、これらを続けながら薬による治療を行います。

2型糖尿病の治療に使われる薬にさまざまな種類があり、糖尿病の状態に合わせて使います。

最初は飲み薬から始めることが多いですが、血糖値が下がらないときはGLP-1受容体作動薬という注射が選択肢の1つとなります。また、インスリンの分泌量が十分でないときは、注射でインスリンを補います。


◯症状

・易疲労感

・多飲、多尿

・易感染性

・傷の治癒遅滞


血糖の濃度(血糖値)が何年間も高いままで放置されると、血管が傷つき、将来的に心臓病や、失明、腎不全、足の切断といった、より重い病気につながります。


糖尿病は原因にもよりますが、予防のできる生活習慣病でもあります。

日々の暮らし方、気を付けましょう。


私たち救急救命士に認められている血糖測定、ブドウ糖投与には以下のようなプロトコールが設けられています。


(1) 血糖の測定

① 次の2つをともに満たす傷病者(※1)

・意識障害(JCS≧10を目安とする)を認める。

・血糖測定を行うことによって意識障害の鑑別や搬送先選定等に利益があると判断される。

※ただし、くも膜下出血が疑われる例などで、血糖測定のための皮膚の穿刺による痛み刺激が傷病者にとって不適切と考えられる場合は対象から除外する。

② 上記①による血糖の測定後に、医師により再測定を求められた傷病者

(2) 静脈路確保とブドウ糖溶液の投与

次の2つをともに満たす傷病者(※2)

・血糖値が50mg/dl未満である。

・15才以上である(推定も含む)。

3 留意点

・「静脈路確保とブドウ糖溶液の投与」は特定行為であり、医師による事前の具体的な指示を必要とする。(※2)

・「血糖の測定」については特定行為ではないため具体的指示は必ずしも必要ない。ただし、血糖の測定を試みた場合は、オンラインMCの医師、もしくは搬送先医療機関の医師等に、血糖測定の実施とその結果等を報告する。(※2,5)

・医師は、ブドウ糖溶液の投与の適応を確認し指示する。

・静脈路確保にいたずらに時間を費やさないように留意し、静脈路確保が困難であると判断された場合などは、搬送を優先してよい。(※3)

・穿刺針の太さ(ゲージ)は傷病者の状態等により選択する。(※3)

・輸液の速度は、維持輸液(1秒1滴程度)を目安とする。(※3)

・ブドウ糖溶液の投与は50%ブドウ糖溶液40mlを原則とするが、必要に応じて減量する。(※4)

・傷病者の状況、観察所見、実施した処置、その結果等をオンラインMCの医師、もしくは搬送先医療機関の医師等に報告する。(※5)

・医師の指示に応じ、血糖の再測定をしてもよい。

引用元:厚生労働省

こんばんは。超久しぶりの投稿になります。

今更な気がするけど、読者の中で「救急救命士ってどんな資格?」とか「未だに救命救急士」なんて呼ばれてたりするので確認がてら救急救命士の資格についてお話ししたいと思います。

まず救急業務のスタートは神奈川県警察、横浜の消防署に救急車が配備されたことから始まり、名古屋や東京が次いで配備していったらしいです。

てか、昔は警察、消防は同じ組織だったってこと知らない人も多いのでは?

運用が始まると件数は多く、時代が進むにつれ件数は爆発的に膨れ上がり、専門的な部分が求められるようになり、それに応えるためアメリカのパラメディックを参考に1991年に救急救命士法が制定されました。
※パラメディックとは病院前で医療行為の一部を行うことができる者

この救急救命士法が制定されたことによって、それまで禁止されていた医療行為の一部を病院前で行うことができるようになり、所定の教育、訓練を受けて資格を取得した救急隊員が現場でより高度な処置が行うことができるようになりました。

救急救命士が誕生して約30年が経ち、法改正などを経て今の救命士に求められているのは、「CPA傷病者の社会復帰率向上」に加え「傷病者をCPAにさせない」ことです。

これまでの救命士はCPAの傷病者にしか特定行為を行うことができなかったのが、平成26年にはCPA前の傷病者、(心原性以外の)ショック、クラッシュ症候群(疑い含む)の傷病者への静脈路確保、輸液が可能になり、更には条件付きではあるが血糖測定、低血糖時には静脈路確保とブドウ糖投与までが現在認められています。


次回は救命士の資格の取り方とかについてお話しできればと考えています。