なぜ日本外交は世界で侮られるのか


多摩政経塾の初公開講座のゲストとして佐藤さんが登壇。

塾頭の長島氏とは、ミッキー安川のラジオ番組で一緒だったことがご縁で、長いお付き合いとの事。

佐藤さんは、長島氏のことを、

・国際情勢を見る時に、バランスが良い。 

・人の意見をよく聞く耳を持っている。

・若い世代の育成と社会の強化を真剣に考えている。

・地域貢献も、政治家として選挙に勝つ事も考え、両方の連立方程式を組める。

と絶賛して始まった。


今回の内容は、第一部は佐藤さんの講演、第二部は長島氏との意見交換。

①グローバリゼーションの終焉

②3月2日のロシアでの大統領選挙

③中国の動向

④時代の大きな枠組み

⑤ナメられない外交とは


面白かった話としては、

・2月8日にロシアのクドリン財務相が投資の話をした。 日本の新聞は好意的に書いていたが、こういった話は充分気をつけなければならない。1600億円程度を北海道の要地に投資したらどうなるのか。

空港から50KM以内の土地、輸送関係など。 

地球の温暖化によって、北海道はこれから稚内港など重要な拠点になる。

現在経済的に疲弊している北海道が、ロシアの投資によって、多くを買われてしまうと北海道はロシアの植民地というか、ロシアの大きな影響を受けることになる。


本来であれば、外務省は、こういった話が出たときには、何処までロシアが手を突っ込んでもいいのか、何処までが国益を毀損するところなのか話をしていかなければならない。


長島氏との対談では、

長島氏が麻生氏の弧の外交というアドバルーンを褒めたのに対して、佐藤さんは、バッサリ。

弧の外交で夢を見るのはいいが、日本から中東の間で、絶対民主主義にならない”パキスタン”がある。ここをどうするのか。果たして日本でパキスタンの内在的論理をわかる外交官がどれだけいるのか。残念ながら0だ。

そういう中で、何ができるのか。


それでも政治的に外交をいちんとするには何がいいのかと佐藤さんに食い下がるが、佐藤さんは、きちんとした外交ができるレベルではない。 現在外務省からどんどん人が出ているし、良い人材がいない。

これから5年かけて新卒を育てれば、なんとかなる。

それまでの間、微妙な外交はせずに、ひたすらこぶしを振りかざして、正論を言い時間を稼ぐ。

人を育てるのが先決だ。


例えば、北朝鮮の拉致問題を本気で解決したいのであれば、新卒5人を北朝鮮担当として採用する。 本人にも最初から伝える。 教育も通常以上の長い3年をかける。 1年はソウル、2年間は中国(北朝鮮の近く)で完璧に語学ができるようにし、北朝鮮の内在的論理がわかるようにさせる。そうすれが5人のうち2人は使い物になるだろう。そこから始めなければならない。


インテリジェンスに関する人材育成については、

例えば、給与は40代で国内で月収100万円くらい、海外にいったら、キャリアと同じ位与える。通常の地方公務委員の3倍くらいの給与体系にする。 そのかわり、自ら志願してきた人達なので、もし情報漏えいによって、戦争を仕掛けられるようなことになった場合は、死刑。 その他の刑も重くする。


今年からインテリジェンスに関する講座が日本で開講する。

慶應では手嶋さん、早稲田で佐藤さん。

手嶋さんは積極的なインテリジェンスを扱い、佐藤さんはジャーナリストを主体に、いかに騙されないジャーナリストになるかという視点で教育を行う。

2人で5年続ければ、数百人のインテリジェンス教育を受けた人が育つ。

つまり、その人の周りを含めると、約2万人がインテリジェンスを理解する人ができる。


とにかく、5年、10年の国家戦略を練り、それに必要な人材を5年かけて作るべきだ。


結構熱く語っていて、立川まで来た甲斐があったというものです。

えっつい拝



2008.03.01____________________________________

■多摩政経塾主催 講演会



佐藤優講演会

演題: なぜ日本外交は世界で侮られるのか
3月14日(金)19:00~
立川市女性総合センターアイム1Fホールにて

<お問い合わせは、多摩政経塾事務局まで>

http://www.nagashima21.net/media/2008/080314.pdf


事前申し込みが必要な模様。

久しぶりに外交関係の話ですか。。。


えっつい拝