■ 佐藤優、早稲田の杜に来る!

・日時:1月11日(金曜日) 15:00~17:00

・場所:早稲田大学 15号館04教室

・費用:無料

・主催:早稲田大学雄弁会佐藤優先生講演会執行委員会


サイン会: 早稲田大学生協にて、サイン会も同時開催(同日13時30分より生協本部にて)


早稲田大学との関わり
・早稲田の大学院で4月より教える

・現在、(自分の時代には無かったが)同志社と早稲田が国内留学制度で、約半年位神学部にも早稲田の生徒が来ている
・早稲田は学術的に世界で最高峰に連なる大学だ。日本の国立大学は、1・2年一般教養を学ぶが、私立は1年から 専門分野を学ぶ。
・早稲田の生協の書店を覗いたが、世界の学術書の最先端の書物から、古典までずらっと並んでいた。それらのほとんどが 日本語に訳させている。このような国は世界で日本のみだ。 中国や韓国は、日本語に訳されたものを自国語に訳している。だから、日本語の誤植がそのまま中国語や韓国語に訳されることがある。
・ハイデッガーの著書はイギリスで英訳されたのが1970年台で訳されるされるのに30年程かかった。ハイデッカーのみならず他のドイツ語の本も同様時間がかかるが、日本では、ドイツ、フランス等の学術書が発表されれば、 2-3年ほどのタイムラグだけで訳される。翻訳のレベルも高い。

・(佐藤さんの時代の)1970年代の早稲田の学生は、講義に出るのはカッコ悪いという風潮あり。人が見ている昼間は雀荘に通い、一人になる夜は隠れて猛勉強していた。只、アカデミズム全体として、それによって失ったものも大きい。諸外国の学生は本気で勉強する。



教育改革(アメリカの謀略)

・アメリカは戦前の教育システムを変え、大学院を無くした。 旧制高校を大学に昇格させ、旧制大学を大学院にした。戦前の大学は、終了年が設定されておらず、本人が充分だと思ったら卒業論文を書いて卒業した。 これは、古いドイツの制度を取り入れていた。

・これらの事を思いついたのは、ソ連崩壊後のソ連にいたからだ。 ソ連では、大学が5年、大学院が3年制だったが、大学を4年、大学院を2年という制度改革の話がアメリカよりなされた。



ロシアについて
・ロシアでは、極端な一極集中で、モスクワ大学に優秀な学生が集まった。モスクワ大学では、各都道府県の1番、2番までの学生しか入れない。共産党の幹部の子供達は入るのがものすごく大変。ロシアは「労働者の国」という建前があるので。つまり、工場、農業、軍隊からの枠があった。例えばゴルバチョフは農民枠で入ってきている。

・ユダヤ人枠。 普通に試験をするとモスクワ大学の7割がユダヤ人になってしまうことから、面接の際、ユダヤ人とわかると、ノーベル賞級の難しい問題を出して落とし、5%以内にしていた。

・佐藤さんはモスクワ大学の哲学部の科学的無神論学科で学んだ。

・一番難しいのは言語学部。次に難しいのは哲学部。

・政治学は、当時哲学部の科学的共産学科で行い、そこを出た人は、共産党中央委員会のエリートとなる。

・経済は資本主義経済学科と社会主語経済学科がある。資本主義経済学科:資本主義体制は崩壊するという観点からマルクスを学ぶー成績が悪い人がいく。社会主義経済学科;既に搾取が無くなって、階級がなくなり、弁証法的に近代経済学を学ぶという事で基本的に西側のビジネススクールと同じ事をしていた。

・このように人材を作っていたので、ソ連が崩壊しても、直ぐに対応できた。

・モスクワ大学5年制のレベルは、日本の大学の修士論文を3本書かなければならない。5年の後半は地方の教育大学に教えにいかなけrばならない。その待遇は助教授として迎えられる。

・政治エリートは、モスクワ大学を出てはダメ。労働者と農民の国家なので、政治的野心がある人は、工場労働者を2-3年し、組合の書記、委員長になり、そこから共産党職員になり、政治に入る。

・お金のエリートは、先物などの専門学校がある。

・エリートを分けている。 知的エリートに政治もお金も集まるとギクシャクすると考え、政治エリート、知的エリート、お金のエリートを分けている。 インテリは一番尊敬される。

小渕さんについて
・今回雄弁会の招聘されたが、雄弁会で佐藤さんが知っている人では、小渕恵三氏がいる。小渕さんは、頭が良く洞察力があった。

・小渕さんで印象的だったのは、テレビで”どうして下ばかり見ているのか”と聞かれ”良く見ないと間違えるから”と答えていた。実はこれは凄く重要。特に外交の局面において、内閣総理大臣は”間違えてはいけない”。

・政治記者の逸話。カレー事件。人柄の小渕→”怖い人柄の小渕さん”

・プリマコフ首相への電話事件の逸話。

・国際テロリズムに関する先見性があった。

・官僚は色々な情報を持っているが、こういったデータを与えられたときの政治家の判断力と迫力は地の頭の良さに起因し、官僚はかなわない。

・小渕さんがされようとしていた経済政策はヨーロッパ型で、もし小渕さんが生きていたら、今頃日本はずっと調子も良く、ヨーロッパと肩を並べていたであろう。

・北方領土に関しても、小渕さんは本気だったので、4島は解決していたと思う。

・小渕さんは、近過去において早稲田が生み出した総合的な知性と政治的実力者だ。 研究をしてみると面白いと思う。 大学生の皆さんは、そういう知をどうやって大学時代に見につけるかという事が重要だ。



学生さんのBLOG:

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=682320467&owner_id=9353210

http://d.hatena.ne.jp/flyingcicada/20080112/1200094980


えっつい拝