■地球を斬る
基本的に私は雑誌を余り読まないし買わない。 理由は、興味のない情報が多すぎるからだ。一方、本はよく買う、但しアマゾンでの購入が圧倒的だが。(読むと書かないところが、ミソだ。(笑))
そんな中で佐藤氏の「ビジネスアイ」はNETで公開されていることもあり、更新を楽しみにし、毎回読んでいる。 ここで執筆された60回分の記事がまとめて、今回「地球を斬る」として発行された。サービス精神旺盛な佐藤氏は、無料の記事と有償の本との差別化のために、もしくは、既に読まれてしまった記事のために、①記事を振り返っての検証 ②大事なキーワード解説 を各記事に追記している。 また、何よりよかったのは、”あとがき”が21ページに及んで執筆されている事だ。
正直、この本は、ビジネスパーソンに是非読んで欲しいと思うくらい良い本だ。 時事解説として読むのも良いし、通常新聞の行間をどう読みこなすかという視点としても良い本だ。只、涙流して、感動するタイプの書籍でもないので、BLOG上「つぶやき」に入れているが。
一番良かったのはあとがきで、個人的には次の3つが良かった。
①この60回分の記事の総括として、最後に第3次世界大戦のシナリオ、可能性について指摘している事。 ②そういった情報は、現在の日本の大手新聞から、一般読者が収集が難しい事も示唆している。 つまり、日本の常識は世界のスタンダードからずれてしまう事。③分析の手法について、「ヘーゲル」の「精神現象学」をどのように使うのかを簡単に紹介している。この”哲学”が教養のための趣味ではなく、実務として役立つことを知った事。
雑誌が好きでない者として、今後も大いに、このように書籍にまとめてもらえると嬉しい。なかなか書店においていないので、週間金曜日と月刊日本を定期購読にした。しかし、やはり、興味がわかず、佐藤氏以外の記事は読まない。全くもってコストパフォーマンスが悪いので、是非書籍にまとめて欲しい。
えっつい。拝