私が体験している治験の準備段階について書きます。

 

私が参加しているのは、糖尿病の治療薬の治験ですが、申し込んでから治験が始まるまで6カ月かかりました。

 

うそだろ!

 

そう思っている方もいる方もいるかもしれません。治験の種類によっては、すぐに始まるものもあるかもしれませんが、私が治験を受けている治療薬は、血糖値がいくつぐらいで、Hba1c(ヘモグロビンa1cと読みます)がいくつぐらいの人でなければ投与してはいけないという厳しい決まりがあるのです。製薬会社としては統一された条件下でないと、治療薬の効き目を判断できないからです。その効き目の結果を厚生省に提出して厳しい審査を通らなければ、新薬として認められないからです。

 

治験が始まるまでの6カ月の間、毎月1回指定された医院に行って、身長、体重の測定と、血液検査、尿検査をしました。その間、交通費は出ますが謝礼は出ません。治験のコーディネイト会社の方が丁寧に毎回対応して、治験が始まるまでの流れを説明してくれます。

 

前にも書いた通り、私が糖尿病になったのは飲んでいる薬の副作用からなので、規則正しい生活をしていても急に血糖値が上がってしまったりして、検査値が安定するまで少し時間がかかり、6カ月もかかってしまったのかもしれません。早い人は2.3カ月で始まるみたいです。

 

6カ月後、ようやくGoサインが出ました。担当医から、「来月から治験に入ります。よろしくお願いします。」と頭を下げてお願いされてしまいました。後にも先にも、お医者さんに頭を下げられたのはそれきりです。びっくりした私は、「はい。」と答えるのがやっとでした。もうちょっと丁寧にお応えすればよかったと、帰り道反省したのを覚えています。