プロレスファンの皆さん、こんばんは。
プロレスファンにとって、
とてもとても寂しく悲しいニュースが先日飛び込んできました。
もうほとんどの方がご存知かと思いますが、
去る6月18日、
”皇帝戦士”ビッグバン・ベイダー選手が、
肺炎の為亡くなられました。
享年63歳という若さでした。
90年代の新日本プロレスをこよなく愛した私としては、
この世代の選手が亡くなるというのは、
あまりにも早すぎるし、
信じられないというか現実を受け止められないくらいショックです。
ベイダー選手の思い出は、
ここでは語り尽くせないくらいたくさんあるのですが、
思い出の1試合を挙げるとすれば、
やはり皆さんと同じだと思いますが、
1990年2月10日東京ドーム大会、
『スーパー・ファイトIN闘強導夢』におけるIWGPヘビー級選手権試合、
ビッグバン・ベイダーvsスタン・ハンセンでしょう。
日本中を震撼させたこの超ド迫力マッチ。
こと外国人レスラー対決という意味では、
伝説のハンセンvsアンドレに匹敵する、
プロレス史上に残る名勝負だと思います。
ちなみに、
この東京ドームの試合ばかりクローズアップされますが、
この試合の約4ヶ月後、
6月12日の福岡国際センター大会において、
この二人は再びIWGPのベルトをかけて試合をしています。
何を隠そう、
この試合が行われた大会こそ、
私が人生で初めてプロレスを生観戦した大会でして、
「プロレスの生観戦とはこれほど迫力があるものなのか!?」
・・・・と、
この二人のド迫力のドツキ合いに、
鳥肌が立ち、震えが止まらなくなるくらい興奮させられました。
何しろ、
ベイダー選手の佇まい、
迫力、殺気、パフォーマンス・・・・
全てにおいてまさに”プロレスラー”でしたよね。
別格の存在感を全身から醸し出していました。
ベイダー選手の入場曲も好きだったな。
『Eyes Of The World』
この曲のイントロが流れ始めた時の会場の緊張感、
ベイダー選手の甲冑パフォーマンス、
「お気を付け下さい!お気を付けください!」というケロちゃんの注意アナウンス・・・
この曲を聴くと、
今でもあの当時の試合の一風景が蘇ってきます。
ぶっちゃけ、
この曲はベイダー選手の為に作られたのでないか?
・・・と思ってしまうくらいイメージにピッタリな曲でした。
あと、
藤波選手とのタッグでSGタッグリーグ戦を優勝したのも思い出深いです。
あの時は、
普段ライバルである選手同士がその時限りのタッグを結成して話題になりました。
藤波&ベイダー組を始め、
橋本&ノートン組や蝶野&ビガロ組など夢のタッグが実現し、
最近のクソみたいな新日のタッグリーグ戦と違って、
本当にワクワクさせられたものです。
そんな中優勝したのが藤波&ベイダーでした。
優勝決定戦は福岡国際センターで行われ、
もちろん私は生観戦していました。
優勝決定後、
二人が抱擁を交わし、
ベイダー選手が嬉しそうに藤波選手を肩車していたシーンは今でも忘れられません。
確か週プロの表紙にもなったかと記憶しています。
他にも、
クラッシャー・バンバン・ビガロとの名タッグ、
長州戦、橋本戦、高田戦、オブライト戦、三沢戦、小橋戦・・・・
思い出を語りだしたら本当に尽きないよ。
それくらい、
私のプロレスファン人生において、
ベイダー選手の存在は大きかった。
大好きだった90年代新日本プロレスの象徴的レスラーの一人でした。
今の飛んだり跳ねたりのサーカスみたいな新日本プロレスも、
それはそれでスゴいんだとは思いますが、
やはり個人的にはベイダー選手がいた頃の新日本プロレスの方が100倍も大好きだった。
もうあんな新日本プロレスは見られないんだろうな。
もうベイダー選手のような外国人レスラーは見られないんだろうな。
もうベイダーvsハンセンのようなド迫力マッチは見られないんだろうな。
そう思うと本当に寂しくてたまらないです。
ベイダー選手、
長いプロレスラー生活本当にお疲れ様でした。
辛い闘病生活、お疲れ様でした。
そして、
たくさんの素晴らしい試合を見せてくれて本当にありがとうございました。
天国にはきっとビガロ選手も三沢選手も橋本選手もいることでしょう。
ずっとプロレス界を見守っていてくださいね。
ビッグバン・ベイダー選手のご冥福を心よりお祈り致します。