「やり残しの家」 | 福岡の中心より愛を叫ぶ!~DQMSLに愛を込めて~

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読者の皆さ〜ん・・・愛してま〜〜す!!

皆さん、こんばんは!(^-^)





今夜のブラックジャック先生の名言・・・







「ああ・・・・


 治るだろうさ!


 あのかしらなら


 ・・・・・きっといつか・・・・・」


 

           (「やり残しの家」より)







【「やり残しの家」あらすじ】


ピノコはいまの汚い家を改築したいと考えていた。

しかしB・Jはこの家には思い出があると、改築に賛成しない。

そしてB・Jはピノコに

この家の最初の入院患者だった大工の丑五郎の話を聞かせてやる。

広島で被爆したため白血病を患っていたその老いた大工の、

最後の仕事がこの家だったのだ、と。



ある日、


ピノコは部屋中に新築の家の絵を飾り、


ブラックジャック先生に家の改築をさりげなくおねだりしていた。


新しくて大きくてカッコイイ病院が欲しいと。


しかし、


ブラックジャック先生は贅沢言うなと断固反対する。


そんなブラックジャック先生にピノコは、


部屋の天井の隅についている”手形の跡”を見せて、


「気持ち悪い!何であんな所についてるの!?」


・・・と問い詰める。


それを見たブラックジャック先生は、


その”手形の跡”の持ち主との想い出と、


この家を建て直したくない理由をピノコに聞かせてやる。







ブラックジャック先生がこの家を見つけたのは、


大学を出てすぐだったらしい。


海に向かった斜面にポツンと建っていたその空家は、


見かけはオンボロだったが、


基礎は石造りでしっかりしていて、


ちょっと作り直せば住めそうな感じだった。


そして、


土建屋さんに立て直しの相談をしていた矢先、


ある人物がその家を訪ねてきた。


その人物は、


大工の丑五郎(うしごろう)という老人で、


この家を建てた本人だという。


この家は昭和7年に建てたから、


もう40年は建っているらしく、


直下型地震でも起きない限りビクともしないと豪語する。


そして、


今回この家を改築すると聞いて、


”他の大工にはいじらせたくないから、


 是非自分に任せてもらえないか?”


・・・とお願いに来たと言うのだった。




丑五郎の強引な頼みに、


やむなく任せることにしたブラックジャック先生。


翌日から、


丑五郎と若い見習いの二人による作業が始まった。







丑五郎は確かに腕のいい大工で、


実に手際よく作業を進めていくのだが、


若いものに対するシゴキも厳しいものがあり、


今日も若い手習いがヘマをすると、叱り飛ばしていた。




そんな中、


丑五郎はブラックジャック先生に、


部屋の天井の隅につけている自分の手形を見せる。


丑五郎は、


自分が建てた家には、


記念に自分の手形を必ずつけておくらしい。


その家の主人の許しがなくてもこっそりつけておくと言う。




そうして作業を進める丑五郎だったが、


若い見習いを怒鳴っている最中、


持病で倒れてしまう。


丑五郎は大したことはないと強がるが、


ブラックジャックン先生は貧血のせいだろうと、


血を取って調べる事にする。


採血した血を調べてみた所、


丑五郎は重度の白血病である事が判明。


あまりのひどさに驚くブラックジャック先生。








だが、


そんな体でもまた次の日も作業に現れる丑五郎。


しかもその日は、


若い見習いは厳しさに耐えられず逃げ出していて、


今日からは自分ひとりでやると言い出す。


丑五郎の病状を知っているブラックジャック先生は、


丑五郎に白血病である事実を伝え、


”それは無茶だ!もう作業はいいからゆっくり休みなさい!


 病人に大工はさせられない


 医者としてもこんな重労働は禁ずる!”


・・・とキツく言う。


他の大工にいじらせるのが嫌な丑五郎は、


妥協案として、


まず手術室と病室を建て増しして、


 それが出来たら最初の患者として自分が入院する”


・・・という提案をする。


それすらダメだ!と即休養を促すブラックジャック先生だったが、


”この家を他の大工にいじらせるくらいなら、


 自分はこの家に火をつけて自分も自殺する”


・・・とヤケ気味に言い放ち、


ブラックジャック先生も仕方なくその妥協案を飲む事に。








そして、


丑五郎とブラックジャック先生によって、


手術室の建て増し作業は進められていたのだが、


やはり、


途中で丑五郎は体調を崩し何度も倒れてしまう。


このままでは本当にくたばってしまうぞ!


・・・とブラックジャック先生は言うが、


丑五郎は、


”どうせ老い先短い身だ


 その前にひとつ仕事を仕上げとかなければ・・・”


”これしきで参ってたまるか!


 まだやり残しがあるんだ!”


・・・と強情に言い放つ。





そんな丑五郎が、過去広島にいた事実を知り、


白血病の原因は原爆を被爆した事によるものだとわかる。


ブラックジャック先生は、


丑五郎の治療を始めるのだが、


「原爆症」 という、


当時まだ大学を出たばかりの未熟なブラックジャック先生にとっては、


あまりにも大きすぎる敵に手も足も出ず、


結局大きな病院に任せるほかないのが現実だった。




そして、


丑五郎が病院へ移っていく別れ際、


丑五郎は


「先生 


 わしゃもう一度きっとここへきますぜ


 やり残しの所をちゃんと仕上げるんだ


 それまでだれもいじっちゃなんねぇぞっ


 約束したよ 先生っ」


・・・と言い、


ブラックジャック先生もそれを了承した上で、


”今度会うまでに世界一の腕になってみせる”


と約束するのだった・・・・









この話を聞かせた後、


この家を建て直せない訳がわかっただろう? 


・・・とピノコに言うブラックジャック先生。


そして、


白血病を治して帰ってくる? 


・・・と聞くピノコに対して、


ブラックジャック先生が答えた最後のセリフが上の言葉。




若く未熟だった時、


原爆症という大き過ぎる壁を破れなかった悔しさもあったとは言え、


いくらでも建て直せるだけの稼ぎを得るようになった今でも、


丑五郎との”約束”を守り続けている、


ブラックジャック先生の義理堅さが泣けます・・・(´Д⊂



正直、


高齢の丑五郎が


被爆の後遺症による白血病を治して戻ってくる事は、


限りなく奇跡に近いんでしょうけどね。




それを信じて待ち続けるブラックジャック先生。


胸が熱くなります。




まぁ、


ブラックジャック先生のこの家については、


”数あるブラックジャック作品の中で、


 何度も崩壊しているじゃないか!?”


・・・という細かいツッコミはさておき(笑)、


こういう職人肌の大工さんというのも、


今は数少ないのかもしれないなぁ・・・と思ったりもする私でした。






では、また~!(´∀`*)ノシ バイバイ

















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