【134ページ目】
何の用があったんだい?
「えっ!?そんな人がいたのか!?」
村の住人でもまだ知る人は少ないようで、僕らよりもタイガの驚きは大きかった。
「話を聞くなら、夜の方がいいかも知れん。その方が向こうも気は大きく口も軽くなっているだろうから。」
「え、どうしてですか?」
「夜行性?」
河原のぶっ飛んだ発言に思わずコケそうになる。
「まあ・・・そういう言い方もあるかも知れん。」
「はあぁ!?」
夜の方がテンションが高い、夜行性のよそ者男・・・。
僕らはよそから引っ越して来たというその人に話しを聞くため、この場はいったん別れて、また夜中に家を抜け出すことになった。
夕飯の食卓で、僕は夜のことを思って落ち着きなくはしを動かしていた。
これから向かう場所にいるのは一体どんな人で、どんな情報をくれるのか・・・。
まず本当に、真夜中にたずねて行って大丈夫なんだろうか?
眠っている所を起こしてしまったりしたら、話を聞く所じゃなくなるし・・・。
それに今までの情報収集の流れからして、そんな簡単に情報を得られるとも思えなかった。
またなんらかの試練でも課されるんじゃないか・・・。
・・・それ以前に、無事にこの家を抜け出すことができるのか・・・。
ここが1番の不安要素だ。
夏休み前、タイガはしょっちゅう夜中に家を抜け出しては河童探しに明け暮れていたらしいけど・・・。
毎夜の夜更かしは授業中にたっぷりと取り戻していたことから、先生から弥恵さんに連絡が行き、そしてあの夏休み最初の夜、とうとう悪事(?)が明らかになったのだ。
あれ以降タイガが家を抜け出していないことは確かだけど、はたしてその時と同じ方法で上手く行くのだろうか?
・・・ここまで不安がふくらむのもめずらしかった。
いつもは、「思い立ったらすぐ行動!」なタイガに付いて引きずられてたから、不安に思う間もなかったけど・・・。
考える時間がありすぎるのも考えものだなと、僕は心底そう思った。
今更怖じ気付くつもりも無いけどね。
弥恵さんの話にタイガが余計な口出しをして、また怒られてたたかれる。
まるで漫才みたいな親子のやり取りを、いつもは僕と紀恵おばあちゃんが苦笑いに近い笑いを浮かべて見ていた。
でも、今日はそれが違った。
僕の目の前に座るおばあちゃんの表情は険しく、そして深刻で、ほとんど食事ものどを通ってはいないようだった。
目はどこを見ているのか、一点を見つめたまま、まばたきも忘れているようだった。
「・・・どうしたの?おばあちゃん・・・。」
僕が声をかけると他の2人も気付いて、隣りに座る弥恵さんがため息をついた。
「どうしたってのよ?今日帰ってからずっと変よ?」
おばあちゃんは今日の昼、僕らが出たのに続いて出かけていたらしく、帰ってからずっと様子がおかしいらしい。
顔色も青ざめて・・・体調でも悪いのかな?
やっと目線を僕たちに向けてくれたおばあちゃんは、僕とタイガを交互に見て、そしてこう言った。
「・・・2人とも、正直に答えなさい。一体何の用があってお寺さんに行ったんだい?」
何の用があったんだい?
「えっ!?そんな人がいたのか!?」
村の住人でもまだ知る人は少ないようで、僕らよりもタイガの驚きは大きかった。
「話を聞くなら、夜の方がいいかも知れん。その方が向こうも気は大きく口も軽くなっているだろうから。」
「え、どうしてですか?」
「夜行性?」
河原のぶっ飛んだ発言に思わずコケそうになる。
「まあ・・・そういう言い方もあるかも知れん。」
「はあぁ!?」
夜の方がテンションが高い、夜行性のよそ者男・・・。
僕らはよそから引っ越して来たというその人に話しを聞くため、この場はいったん別れて、また夜中に家を抜け出すことになった。
夕飯の食卓で、僕は夜のことを思って落ち着きなくはしを動かしていた。
これから向かう場所にいるのは一体どんな人で、どんな情報をくれるのか・・・。
まず本当に、真夜中にたずねて行って大丈夫なんだろうか?
眠っている所を起こしてしまったりしたら、話を聞く所じゃなくなるし・・・。
それに今までの情報収集の流れからして、そんな簡単に情報を得られるとも思えなかった。
またなんらかの試練でも課されるんじゃないか・・・。
・・・それ以前に、無事にこの家を抜け出すことができるのか・・・。
ここが1番の不安要素だ。
夏休み前、タイガはしょっちゅう夜中に家を抜け出しては河童探しに明け暮れていたらしいけど・・・。
毎夜の夜更かしは授業中にたっぷりと取り戻していたことから、先生から弥恵さんに連絡が行き、そしてあの夏休み最初の夜、とうとう悪事(?)が明らかになったのだ。
あれ以降タイガが家を抜け出していないことは確かだけど、はたしてその時と同じ方法で上手く行くのだろうか?
・・・ここまで不安がふくらむのもめずらしかった。
いつもは、「思い立ったらすぐ行動!」なタイガに付いて引きずられてたから、不安に思う間もなかったけど・・・。
考える時間がありすぎるのも考えものだなと、僕は心底そう思った。
今更怖じ気付くつもりも無いけどね。
弥恵さんの話にタイガが余計な口出しをして、また怒られてたたかれる。
まるで漫才みたいな親子のやり取りを、いつもは僕と紀恵おばあちゃんが苦笑いに近い笑いを浮かべて見ていた。
でも、今日はそれが違った。
僕の目の前に座るおばあちゃんの表情は険しく、そして深刻で、ほとんど食事ものどを通ってはいないようだった。
目はどこを見ているのか、一点を見つめたまま、まばたきも忘れているようだった。
「・・・どうしたの?おばあちゃん・・・。」
僕が声をかけると他の2人も気付いて、隣りに座る弥恵さんがため息をついた。
「どうしたってのよ?今日帰ってからずっと変よ?」
おばあちゃんは今日の昼、僕らが出たのに続いて出かけていたらしく、帰ってからずっと様子がおかしいらしい。
顔色も青ざめて・・・体調でも悪いのかな?
やっと目線を僕たちに向けてくれたおばあちゃんは、僕とタイガを交互に見て、そしてこう言った。
「・・・2人とも、正直に答えなさい。一体何の用があってお寺さんに行ったんだい?」