第15話~ケンカ常習犯~
大慌てのチビたちに呼ばれて来て見ると、取っ組み合ってゴロンゴロン転がる2匹のチビたちがいた。
ケンカ常習犯の、マーとミーの兄妹だった。
「こらあ!!ケンカはやめなさい!!」
「だって、ミーがぼくのごはん横取りするんだもん!」
「い~けないんだ、マーはわたしよりもおにーさんだから、分けてあげなきゃいけないのよ!」
とんだ言い掛かりね・・・。
「ミー、あなたの分のごはんはちゃんとあげたじゃない?」
「だって、全然足りないんだもの。」
最近は暑さのせいかなかなか獲物が捕れないとキバさんが悔しがっていた。
育ち盛りの子どもにとっては、確かに少ない量だと思う。
「でもみーんな、ミーと同じ量でガマンしてるのよ?だからミーもガマンできるでしょ?ね?」
「でも、おなか空いてたらマーと遊んでたって楽しくないんだもの・・・。」
あらら、かわいらしい理由もあるんじゃない。
・・・ん?でも待って・・・。
「じゃあ、マーのごはん取っちゃったら、マーが楽しくないんじゃない?」
「いいの、マーはいつだって楽しめるから。」
何を根拠に・・・。
「楽しくないからケンカしちゃうんでしょ?」
「・・・うん。」
「マーが楽しくなくていいの?」
ミーは黙って首をふった。
結局はおにーちゃんと一緒に仲良く遊びたいだけなんだよね。
「マーも同じように楽しく遊ぶには、同じようにごはん食べるべきだと思うな。」
「・・・うん。」
「じゃ、マーに謝んなさい?」
私がそう言うと、ミーはマーの前に進み出た。
そして少し照れ臭そうにもじもじしながらこう言ったわ。
「・・・ケーチ!」
「何をぅ!!?」
マーが妹に飛び掛かって、また噛むは引っ掻くはの大げんか。
周りは止めるどころか、やれ!だの、負けるな!だのと騒ぎ立てる。
プッツーンと、何かが切れる音がした。
「・・・やめろっつってんだろがあ!!」
私は今まで出したことのない声と口調で叫んだ。
その場は一気に静まり返る。
遠くの方で狩りの相談をするキバさんが、驚いた目でこっちを見ているのが分かる。
私としたことが・・・なんて乱暴な言葉遣いを・・・。
恥ずかしくて顔から火が出そう・・・そんな乙女心も束の間だった。
私のブチギレた一喝も空しく、マーとミーの兄妹は未だケンカをやめていなかった。
それを目にした私が恥もへったくれもなく2匹を怒鳴り散らしたことは言うまでもない・・・。
つづく
大慌てのチビたちに呼ばれて来て見ると、取っ組み合ってゴロンゴロン転がる2匹のチビたちがいた。
ケンカ常習犯の、マーとミーの兄妹だった。
「こらあ!!ケンカはやめなさい!!」
「だって、ミーがぼくのごはん横取りするんだもん!」
「い~けないんだ、マーはわたしよりもおにーさんだから、分けてあげなきゃいけないのよ!」
とんだ言い掛かりね・・・。
「ミー、あなたの分のごはんはちゃんとあげたじゃない?」
「だって、全然足りないんだもの。」
最近は暑さのせいかなかなか獲物が捕れないとキバさんが悔しがっていた。
育ち盛りの子どもにとっては、確かに少ない量だと思う。
「でもみーんな、ミーと同じ量でガマンしてるのよ?だからミーもガマンできるでしょ?ね?」
「でも、おなか空いてたらマーと遊んでたって楽しくないんだもの・・・。」
あらら、かわいらしい理由もあるんじゃない。
・・・ん?でも待って・・・。
「じゃあ、マーのごはん取っちゃったら、マーが楽しくないんじゃない?」
「いいの、マーはいつだって楽しめるから。」
何を根拠に・・・。
「楽しくないからケンカしちゃうんでしょ?」
「・・・うん。」
「マーが楽しくなくていいの?」
ミーは黙って首をふった。
結局はおにーちゃんと一緒に仲良く遊びたいだけなんだよね。
「マーも同じように楽しく遊ぶには、同じようにごはん食べるべきだと思うな。」
「・・・うん。」
「じゃ、マーに謝んなさい?」
私がそう言うと、ミーはマーの前に進み出た。
そして少し照れ臭そうにもじもじしながらこう言ったわ。
「・・・ケーチ!」
「何をぅ!!?」
マーが妹に飛び掛かって、また噛むは引っ掻くはの大げんか。
周りは止めるどころか、やれ!だの、負けるな!だのと騒ぎ立てる。
プッツーンと、何かが切れる音がした。
「・・・やめろっつってんだろがあ!!」
私は今まで出したことのない声と口調で叫んだ。
その場は一気に静まり返る。
遠くの方で狩りの相談をするキバさんが、驚いた目でこっちを見ているのが分かる。
私としたことが・・・なんて乱暴な言葉遣いを・・・。
恥ずかしくて顔から火が出そう・・・そんな乙女心も束の間だった。
私のブチギレた一喝も空しく、マーとミーの兄妹は未だケンカをやめていなかった。
それを目にした私が恥もへったくれもなく2匹を怒鳴り散らしたことは言うまでもない・・・。
つづく