常連の理髪店で | GENKI・ステキ・日記 ~あなたにありがとう~

常連の理髪店で


キラキラ EMEの小野です キラキラ


常連の理髪店での話。


その店は、3代目オーナー(本家)の弟のお店です。

(オーナーと弟は双子の兄弟 本当にそっくりなのです)


先代のオーナーは、兄弟を自分の店に入れることをせずに、兄を自分の店に、弟は新しい店で、独立させたのです。


その上、店を任せるようになっても、自分の技術・店舗運営のノウハウは、兄にしか教えず、弟には自分で技術・店舗運営を学ぶようにさせたのです。


つまり、

兄には、後継者としての修行を、弟には起業家としての修行をさせたのです。

そして、お互いに独立して進む道を与えたのです。


以下は、弟さんの話。


「兄は、店を任されてからでも、まず親父の懐に入り込んで、まず店を維持しながら、数年かけて自分のやりたい店作りを始めた。親父の店に入って、最初は、親父についていくことばかり考えていた(後年は、親父の存在に遠慮してた)けれども、店を任されてから数年たったとき、やっぱり自分のカラーを出さないとダメだ、と思い立ったようだ。それから兄は、自己主張をするようになった。」


「自分は、ノウハウも、お客様も全くない状態から、店作りをした。当初は、兄がうらやましくて仕方がなかった。でも、自分のカラーを出せる喜びがあった。」

「今、兄と自分は、非常に仲がいい。兄は後継者の苦労を、自分は創業者しての苦労を知っている、だから、お互いに認め合っている。もし、自分が兄の店に入っていたら、今のような協力関係はできなかったと思う。」


今は、兄の店も 弟の店も 大変繁盛しています


私は、先代オーナーの先を読んだ「事業の継承」に、頭が下がる思いです。残念ながら、先代オーナーは数年前に亡くなってしまったが、健在であればお会いしてみたい人でした。


さらに、先代オーナーの気持ちを受け止めて、お互いに切磋琢磨している双子の兄弟も 頼もしいですね。