「はははははははははははははははははははははは」


「笑ってごまかさないでよ」


「泣いたときには笑ってごまかすのが一番さ」


「泣かないでよー。27にもなって」


「相変わらず駄目なんだよね、頭ごなしに怒られると」


「相手がそういう人なんだからしょうがないじゃない」


「相手の性格もあるし、怒られた理由が100%私が悪いんだから」


「相手に非はない、と」


「そう」


「でも部屋を出る際に捨て台詞を吐いちゃったんでしょ?」


「聞こえが悪い!」


「でも間違ってないじゃん」


「捨て台詞って言うと『覚えてろよ!』とか『ファッ○ユー』みたいな印象でしょ」


「一気にそこまで行くか」


「でもああ言わないと相手も気がすまないだろうと思って言ったんだぜ」


「芸能人が使いそうな『意味深発言』か・・・」


「そうそれ!! 自分はちゃんと反省します、その証拠として・・・みたいなことを匂わせたかったわけ」


「この発言の真意についてはあなたのご想像にお任せします、的な言い方だったよね」


「相手は年上だし、怒るだけのバカじゃないから大体見当はつくでしょう、と思って言ってやった」


「それを証明付けるかのように、あとで怒りすぎた事を謝ってきたよね」


「非がないのに謝るのは、謝られた私にとってものすごく屈辱的だよ」


「相手も思ってたかもね。『どーして俺が謝んなきゃいけねーんだ』って」


「でも私は謝って欲しくてあの発言をしたわけじゃないんだぜ」


「ちょっと予想に反してしまったようで。しかもその場に居合わせた上司までオロオロしてた」


「休憩時間に『ジュース飲んで元気になれ』って100円玉渡してきたりとか、残業が終わった後『焼肉おごろうか』とか」


「でもどちらも断ったんでしょ?」


「当たり前じゃん」


「さすがのあんたも飲み食いに釣られなかったのか・・・前代未聞かも」


「ここでおごってもらったらあの発言がなかったことになりそうな気がしたし、焼肉食ってる間にいろいろ言われそうな気がした」


「それだけ、本気で言ったんだぜってことを示したかったんだわけ」


「そんな感じ」


「この事件があったのが金曜日で、今日は日曜日。明日からまた仕事なんだけどどうなるの?」


「どうなるの?って、普通の月曜日だがね」


「怒った相手と上司から、あの発言について聞かれたらどう答えるつもりなのさ」


「答えるよ。ただ明確にはしない」


「なんじゃそりゃ」


「だって・・・まだ8月中旬だし」


「芸能人がよく使う『ネタ引きずり作戦』か」


「そんなんじゃないけど、発言は忘れてはいないよってことだけは伝えておく」


「いつ明確にするの?」


「9月に入る頃かな・・・」


「それまでにまた怒られたりして」


「うるせー」


「で、また泣いて、今日みたいにアマゾンでフィギュアをやけ買いするわけだ」


「定価に近いヨドバシで買わなくて正解だと思っ・・・んなことはどーでもいいじゃん」


「でも先週は相談相手になってくれた事務の人がお盆でずっと休みだったのが痛かったんじゃない?」


「精神的にきつかった。明日は来るだろうから、金曜日のことをとりあえず話してみようと思う」


「発言についてどういうかなぁ」


「どうだろうね」


「『焼肉おごろうか』って言われたりして」


「ありえん」




会話はまだ続く・・・・・・・・・・