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この予告編がすごい!

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ホビット 思いがけない冒険
The Hobbit: An Unexpected

監督 ピーター・ジャクソン
出演者 マーティン・フリーマン、イアン・マッケラン
原作 J・R・R・トールキン
配給 ワーナー・ブラザース
劇場公開 (日)2012年12月14日予定
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ロード・オブ・ザ・リング(以下長いからLOTR)が好きではありません。

もちろん、映画としては面白かったのですが、あまりの
本気ッぷりに途中から嫌気がさしてしまいました。

以前、ウィローという小学生が考えたようなストーリーの
ライトなファンタジー映画がありました。

きっと、ジョージルーカスとロンハワードが恥かしさで頭を
ポリポリ掻きながら、「こんな感じにしたら面白いよね!」と
はしゃいで作ったに違いない映画です。(嘘度100%)

そのせいか、とても暖かくて良い映画でした。ネバーエンディング
ストーリーもそうですが、こういうファンタジー映画は、どこか
懐かしい手垢のついたところが良いと思うのです。


その感動をひっくり返してしまったLOTRの罪は重いと思います。
指輪物語という稀代の名作を使い、最新技術と資金をつぎ込んで
本気でファンタジー映画を作りました。
(ハリーポッターは学園モノで、ファンタジーじゃないと思ってます)

公園で小学生が楽しく野球をしていたら、肩が十分に温まった
プロ野球選手が乱入してきてフォークを投げて帰ったような感じです。
完全にKYです、はい。


長くなりましたが本作「ホビット 思いがけない冒険」は、
そのLOTRの前日譚です。


そしてその予告編なのですが、これが驚くほど
興味を惹かれない、恐るべき作品になっています。


まず、映像からはこれがLOTRの前日譚であることは分からない
でしょう。(その旨説明が出てきますが。)


そして、スペクタクルシーンはなく、有名な俳優が映るシーンも
ほとんどありません。イアン・マッケランが顔を出す程度です。

もちろん、ビルボ・バギンズというキーマンは出てきますが、
覚えている人にだけ伝わる内容です。そんな人は端から判って
いると思います。


あの「中つ国」(いいづらいなぁ。ミドルアースでいいじゃん)の
美しさを押し出したのかもしれませんが、それでは富良野の
旅行案内と変わりません。

気になる伏線も張られず、見知ったキャラクターも殆どいません。
みんな、ロン毛にヒゲでなおさら区別がつきません。


もっと、嘘でも良いから、キャラクターが崖から落ちそうになる
シーンとか、魔物が食いついてくるシーンとか、女性の後姿とか、
予告編としてはメリハリをつけても良かったなぁと思います。

もちろん、アカデミー賞までとった名作の関連作ですから、
それ前提で作っているのかもしれませんが、それではあまりに
手抜きだと思います。ファン映画にするにはもったいない!


ただ、この映画は面白いと思います。
前後編で予定されていますので、これからの盛り上がりに期待です。

日本であたるかなぁ。
それにしてもこのタイトル、どうにかならんのか。
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リンカーン 秘密の書
Abraham Lincoln: Vampire Hunter

監督 ティムール・ベクマンベトフ
出演者 ベンジャミン・ウォーカー
プロデューサー ティム・バートン
劇場公開 (米)2012年6月22日予定 (日)2012年11月1日予定 
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リンカーン 秘密の書です。

予告編には、予告編が最高に良く出来ていて、映画が
その面白さについていけていないものが沢山あります。
本作は、恐らくそれです。

原題と比べると邦題が全然ちがってしまっている点や、
俳優や監督ではなくプロデューサーを前面に押し出して
いる点、主演俳優が日本語で『ミニキテクダサイ』的な
セリフを言うCMに出ている点などが見分けるポイントです。

今作は監督がWANTEDの人という点だけを見ても、ク○臭が
半端ないです。(高評価のつもりです。)

ストーリーは見た感じ、リンカーンが実はバンパイアハンターで
夜な夜な吸血鬼と戦っていた、というそれだけの物語のようです。
死後彼の日記を見つけた回顧録的な話なのでしょうか。

本題(笑)の予告編ですが、この短尺の中にこれでもかと
見所を詰め込んだ力作になっています。

恐らく、この映画の見所は過激なアクションシーンだと
思いますが、恐らくアクションシーンも予告編を超えるものは
一切ないであろうと確信できる、出し切った感あふれる
出来栄えです。(WANTEDも・・・)


歴史物でアクションとなれば、いやおうなしにも
軍勢対軍勢のスペクタクルシーンが想起されますが、
この"ベンハーの呪縛"にきっちりはまっています。

そもそも吸血鬼は日の光が苦手で、広い場所での大掛かりな
戦闘シーンに向いていないモンスターだと思うのですが、
そこはテーマがリンカーン大統領という歴史上の実在の人物だけあり、
騎馬対騎馬の壮大なカットが含まれています。


そして、RPGでは嫌われるアイテム"斧"が主人公の得物と
なっているため、一風変わった殺陣が繰り広げられ、
これまた、一度みたら忘れられないけれど、
2度目はみなくてイイかなぁと思わせる出来です。


シーンとは逆行していますが、最初にはワシントンD.C.の
オベリスク建造のようすを、はっきりとそれと分かるCGで見せる
サービスもあり、とにかくおなかいっぱいになれる予告編です。


続編は絶対に無いと確信できる良作です^^



今回ご紹介する予告編は、アメコミが題材の超メジャー映画、ダークナイトです。

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ダークナイト
監督 クリストファー・ノーラン
出演者 クリスチャン・ベール/ヒース・レジャー
音楽 ハンス・ジマー/ジェームズ・ニュートン・ハワード
劇場公開 (米)2008年7月18日 (日)2008年8月9日
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こんなところで予告編なんか取り上げてる場合じゃないくらいの名作です。


いわゆるバットマンシリーズの一作ですが、その辺の話や作品レビューは様々な場所やメディアで取り上げられてますので割愛。


ということで予告編ですが、これを見るとこの映画の素晴らしさと悲しさが同時に伝わってくるとともに、映画の予告編がいかに考え抜かれて作られているかがわかる、奥の深い作品になっています。
ここでいう悲しさとは映画の内容ではなく、皆さんご存知だとは思いますが、ヒースレジャーの悲劇のことです。その辺を踏まえながら、予告編を見てみたいと思います。


まず、本作には3つの予告編があります。
ひとつ目は、バットマンのロゴを背景に主要キャラのセリフを聞かせる内容。これは実にシンプルな作品ですがセリフは意味深なものが使われています。あとの2つは作品映像をトリミング(切り取った)したおなじみの形態です。
これが、実に良くできています。


単純に時間だけを見れば152分もある長い映画です。この映画のどの部分が"良い"のか、そして"面白そうに見える"のか。それを考え抜いてまず『格好良いセリフ』を抜き出し、そのセリフに合った画面を映画から切り取って再構成しています。


予告編では良くあることですが、画面とセリフを実際の映画とは異なる組み合わせにして、あえて外連味を出して"濃く"作るというわけです。いかに短時間で印象を残すかを考えると、こういう手法が出てくることもうなずけます。そして、これに成功したのが本作だと思います。


言わずと知れたヒースレジャーの怪演が光る本作。どうすればそこをクローズアップできるのかを、プロモータは考えたはずです。
本編は彼の登場シーンに結構な時間を割いています。不気味な音楽と必要以上に静かに引き締まったシーンをじっくり見せ、その緊張を破る形で彼が現れます。そのテンポの繰り返しが映画のリズムを生み出しているのですが、これは短時間で魅力を伝えなければならない予告編には向いていません。


そこで、彼が登場するワンシーンのセリフを分解し、そこにアクションなどの見せ場を組み合わせました。作中で様々な声色を使い分けていた彼の演技のおかげでスムーズにできたのでしょう。結果として、短時間にバラエティに富んだシーンを散りばめることに成功しています。


注目すべきは本編では使われなかった映像が取り入れられている点です。本編とは別テイクのセリフが採用されていたり、角度が異なる映像が出てきたりします。見たことの無いシーンではないので細かい点ですが、こういう部分を見ると、完成前にヒースレジャーがこの世を去ったことが悔やまれます。


製作者は最後まで、本編でどのテイクを使うのか悩んだことだろうと思います。もちろんそれは、撮り直すことができないためです。恐ろしい完成度を誇る本作でも、製作者からするとつめ切れなかった部分があるのかもしれないと思うと複雑な気分です。

もちろん他の演者の魅力もギュッと詰め込まれていますが、映画そのままというのがほとんどですので、その辺は本編をご覧ください。


ちなみに本予告編は日本ではあまり放映されませんでした。
予算的な理由なのか、うわさの力を信じたのか、日本ではあまりウケないとおもったのか理由は分かりませんが、本国と比べるとプロモーションに力を入れていなかったように思います。(同時期のハムナプトラ3の方がたくさん見かけた気がします)
そういう意味でも、ぜひ一度見ていただきたいと思います。


予告編1

予告編2

予告編3