俺を沼に帰して“僕は世の中のこと全てを忘れて暮らせたらどんなにいいかと思ってるんだ” - スナフキン(トーベ・ヤンソン作「ムーミン・シリーズ」) 俺を沼に帰しておくれ。 暗くて静かな沼に。僕だけの沼に。 僕は僕の居心地のいい沼にいて、泥の中に埋まっていたい。 誰も来ないし、僕一人だけの沼。 僕はそこで透明人間のように眠り、死んだように起きている。 傷つくことから遠ざかり、僕はそこで世界の終わりを待っていたい。 僕は、だいたいいつもそんな気持ちがしてるんだよな。