【目的】

精子の運動率は凍結融解後に極端に低下することが知られており、凍結後に高い運動率を維持するために凍結保存プロトコルを改善することが課題になっています。本研究の目的は、精子融解後の亜鉛 ( Zn2+)による精子運動率の向上について検証することである。

 

【材料および目的】


上画像で示すように2群に分けて凍結融解後の精子の状態について解析した。

 

【結果】



亜鉛を添加した群では14サンプルのうち10サンプルで精子の運動率が26~184 %上昇しました。



サンプルのデータをまとめると亜鉛添加群はコントロール群と比較して運動精子率が130 % 上昇しました。



上グラフは凍結精子融解後における精子の運動率を比較したグラフです。

コントロール群は融解後4時間で運動精子率が0 % になっているが、亜鉛添加群ではこの現象は起こりませんでした。

 

【結論】

本実験では凍結培地中に亜鉛が存在することで、凍結精子融解後の精子の運動性が著しく向上し、その運動性が長期間維持されると結論づけられます

 

【私見】

亜鉛は精子にとって良いのは知っていたのですがここまで効果があるとは知りませんでした。亜鉛の食事からの吸収率は高いとはいえません。そのため亜鉛だけでなく亜鉛の吸収率をあげるビタミンC・ビタミンD・クエン酸の摂取もおすすめです。