エンブレムです。
モニターディスプレイを選ぶ必要に迫られたので新しいモニタを探してました
とりあえずモニターの種類や選び方を僕の経験と調べた情報からメモすることにしました。
(サイトによって内容が全然違ったので…)
重要なのは応答速度と発色
僕が個人的にゲーミングモニターで重要視する点は2つ
・応答速度
・発色(と黒レベル)
今回はこの2点について書くことが多いと思います
(最後の方に書きますがリフレッシュレートも重要です)
応答速度には種類がある
実は応答速度には種類があり、同じモニターでも本当に高速で応答できる得意分野が違います。販売スペックでは主にそのモニターが得意としている分野を書いてあり、苦手分野の性能は明記されていないことが多いです。
MPRT(Moving Picture Response Time)
白→黒 黒→白
などの色変化の速度。0→1や1→0のような場合の描画性能
これが遅いと、白背景に黒い人影が動いた時に遅延や残像が残ったりします。
ネットサーフィン中に背景が白いページに黒文字で書かれたページをスクロールした時にも現れます。
・パネルごとのMPRT適正
TN★★★★★
VA★★★
IPS★
GtG(Gray to Gray)
青→赤 灰色→濃い灰色
などの中間色での描画性能。
基本的なゲーム画面はだいたいこれに含まれると思います。
色が付いた背景(灰色や荒地の背景など)の上を物体が動いた時などに残像や遅延を感じたりします。
・GtGが得意なパネル
TN★★★★★
VA★
IPS★★★
モニターパネルは主に3種類
TNパネル
価格★★★★★
応答速度MPRT★★★★★
応答速度GtG★★★★★
発色(鮮やかさ)★★
黒色の綺麗さ★★★★
視野角★
安価でありつつ応答速度が高速。
状況が高速で変化するアクションゲームをきちんとプレイしたいならこれ。
TNパネルのデメリットは視野角が狭いので斜めや上下から見た時に明暗や色の濃淡が激しく変化して正常に見られないこと。モニターの前で見るには問題無いが、ベッドで横になって…などすると酷い
応答速度重視なら選択肢はこれ一択です。
IPSパネル
価格★★★
応答速度MPRT★
応答速度GtG★★★
発色(鮮やかさ)★★★★★
黒色の綺麗さ★
視野角★★★★★
そこそこ安価であり発色がとても綺麗。ただし応答速度は遅い。
販売ページなどではGtG表記がほとんどだが、実はMPRTが苦手なので白背景上の移動には残像が出やすい
GtG1msでも、MPRT10msが表記されていないだけのことも。購入する前によく調べてみましょう
また、バックライトが透過しやすく黒色を表現することがかなり苦手。TNやVAと並べればIPSの黒色はどう設定してもグレーにしか見えない。一応、IPSだけで使用していれば慣れるので人による。また、黒レベルはGPU側のディスプレイ設定(コントラストやガンマ)で大幅に緩和できる
配信する際にはホラーなどで自分はギリギリ見える暗いシーンが、配信上では真っ暗…なんていうことが起きる。少し明るく配信してあげよう
視野角が広いので横になったり、大人数で横に広がって見ても遜色ない。
動画で例えるとアニメ向き
※Fast IPSという種類が出てきていて、応答速度が多少改善されてきています。発色はそのままに視野角が狭くなった代わりに、応答速度のMPRTが改善されていますが、応答速度ではTNには全く及びません。
VAパネル
価格★★
応答速度MPRT★★★
応答速度GtG★
発色(鮮やかさ)★★★★
黒色の綺麗さ★★★★
視野角★★★
多少高価でありつつそこそこ鮮やかな発色と綺麗な黒が表現できる。
しかし、応答速度は遅く、MPRT(白→黒)が少し得意で、GtG(中間色の変化)は苦手という、IPSとは逆の特徴を持つ。
(低応答速度の注意点はIPS参照)
視野角はTNとIPSの中間くらい。
しかし狭めなのは変わらないので湾曲モニターなどで販売されていることが多い。
動画で例えると映画向き
オーバードライブ(ゲームモード)について
実際には表記より遅い性能で遊ぶことになりがち、という話。
電圧を上げ、応答速度をむりやり上昇させる機能。
高速な応答速度が表記されているモニターはだいたいこれを最大レベルにした場合が書かれている。
これは便利なのだけど実は問題を抱えている。
電圧により応答速度を上げすぎるとオーバーシュートと呼ばれる残像が発生することになり、結果的に動く対象物がカクついて見えるので見づらくなる。
大体の製品はオーバードライブレベルを最大より1つ下げるとこの残像感はかなり軽減されるよう。気になる人はレビューをきちんと読んでみよう
高リフレッシュレートは応答速度の不都合を緩和する
ここまで、応答速度によって遅延や残像が出たりするという話を書いてきた。これらは高リフレッシュレート(Hzで書かれてるもの)になるほど問題が緩和されていくとのこと。簡単にしか説明できないのだけど、そもそもの画面の書き換え回数が多くなるのだから、残像を感じる時間も短くなり気になりづらくなっていく…というわけ。
最後に
これらは僕が実際にTNとIPSパネルを長年使いながら感じたこととネットの情報や、販売ページ以外のメーカーページなどから得た情報をまとめた文章です。
なにかの参考になれば幸いです。