お勤めさせて頂いている
知的障害者更生施設(変な言い回しだ…)の
施設長さんの計らいで
息子が小さな車を買いました。
家から施設までの交通機関はバスのみで
通勤時間には都合のよい運行スケジュールがなく
歩いて1時間の道のりをえっちらおっちら…と
通っていました。
帰りは職場の方のご好意で送ってもらったりしながら
なんとか1ヶ月過ぎました。
当然、人の何倍もの体力を使っての移動ですから
早く何とかしなくてはと思いつつ、日にちだけが過ぎていっていました。
昨日は納車の日でした。
自動車学校を卒業して、随分と経ってしまったので
口には出しませんがとても心配でした。
仕事を終えた私たちは
息子の車で、息子の運転で
出かけてみました。
目的地は
激安スーパーです。
免許を取ってすぐに息子の運転で
近くのコンビニまで2人で行って
危うく歩行者にぶつかりそうになって
母からこっぴどく言われた日から
随分と時間が経っていますので
ものすごく緊張しているのがよくわかります。
今回は褒めて育てる作戦です。
ガチガチで
時々、「わー」とか「あっ」とか小さく言う息子に
「大丈夫!上手い!」と言って
隣で手に汗握る私。
スーパーの駐車場に頭から突っ込んで行く息子。
「バックで停めてみて」と言う私の言葉を無視して
「これでいい。もう無理…」と言いながら店内へ。
運転する時には、履いている重装備の装具を脱ぎ軽い靴に履き替え
降りる時はまたまた重装備の装具を装着する息子。
「銀行強盗できへんね…」
「ほんまやで…」
そんな冗談を言いながら
昨夜の息子にとってはパラダイスの様な激安スーパーへ入ります。
今までの息子の買い物の基準は
「自分で持って帰れる重さかどうか」
あるいは誰かにお願いした時は
「その人の負担にならない程度」でした。
あれこれ物色し、
サラダ油を買うかどうかで迷った時、
「また、今度でいいか」
その自分の言葉にいたく喜んだ息子。
側にいた私も
一瞬にして笑顔になりました。
「今度でいいか?って凄い素敵やん!」
「すごいよなぁ車って!僕の世界がまた拡がった!これからはいつでも自分が思いついた時に思いついた場所にいけるんや!」
それから物色している息子の後をつけながら

「いいね!」って言って肩にポチっとしてみました。
2人、満面の笑み。
調子に乗って
何度も何度も
…
とても心配だけど
とても嬉しい
そんな夜でした。