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さて、前回のトーストと水の写真だが
「毎朝こんな朝食が出て来るんですか!」
というツッコミがあったので訂正しておくと、
もちろん毎朝これが出て来る訳ではない。
自分で食堂まで取りに行くのである。
なんせ帝王切開翌朝だろうがなんだろうが
甘やかしてくれないのがスコットランド。
生まれたての小鹿状態でも
自分の食べ物は自分で確保が基本である。
しかも食堂は新生児の入室禁止なので
食事の時間になる度に我が子を大部屋に残し
食堂までダッシュで行って
ダッシュで戻ってくるというドS仕様である。
昨日腹を切ったとは思えないこの動きよ。
食堂には袋に入ったままの市販の食パンと
シリアルなどが机に乱雑に置かれており
その中から好きな物を選べるのだが、
20人くらいの患者が一斉に群がるため
結構な混雑具合で
トースターには長蛇の列ができる。
これに並んでいる間
我が子が気になって仕方がないため、
結局トーストすることを諦めて
生の食パンと水という
ワイルドな朝食になる人が続出する訳である。
入院鞄にトースターもいれとくべきやったな。
ちなみに初日の教訓を生かし
二日目の朝食はシリアルにしたため、
若干写真映えが良くなった。
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という訳でこちら本邦初公開(?)
スコットランドの病院食。
〈出産翌日昼〉
ハギス(羊の内臓)とジャガイモとカブとスープ。
〈出産翌日夜〉
2度目のチキンカレー。
右上の謎の物体は
蒸しパンにカスタードをかけたデザート。
味は国家機密。
〈産後2日目昼〉
卵サンドとスープとロールパン。
どんだけパンを食わすんや。
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ちなみに夕食は18時に配膳開始なのだが、
皿の返却は18時半となっている為
食堂で並ぶ時間などを考えると
実質20分ほどしか食べる時間がない。
しかも
もう返却は諦めてゆっくり食べよう
と思っていたところ
なんと18時20分に向こうから回収に来たので
実質10分あるかないかであった。
仕方なくあぐらをかいてぽんたを上に乗せ
フードファイトの勢いで夕食を流し込んだが、
生後2日の第一子を足であやし
食堂スタッフの舌打ちに耐えながら
早食いに挑む母親は
日本にはどのくらいいるのだろう・・・。
育児は産んでからが戦いとは言うが、
一体私は何と戦わされていたのか
心底謎である。
ちなみにスコットランドでは
たとえ帝王切開でも
基本的には翌日か翌々日退院なので
私も2日で早々に退散し、
家で中華のテイクアウトを食べた。
〈完〉
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という訳で長くなりましたが出産記録でした。
ここまで書いておいてなんですが、
助産師さんや看護師さんは親切な方が多かったです。
まぁ正直お金があるなら
プライベートでの出産を強くおすすめしますが・・・。
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最近新しくいらっしゃった皆様、
どうも初めまして。
しがないブログですが
どうぞごゆるりとお楽しみください。
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