うちのエリック氏は

 

スコットランド生まれスコットランド育ちの

 

スコットランド人である。

 

・・・と言うと

 

「連邦」とか「連合王国」とかの概念に乏しい

 

われわれ日本人は

 

「え?イギリス人じゃないの?」

 

と思ってしまうのだが、

 

イギリスと言う国は魔訶不思議なことに

 

4つの国から成る王国なので、

 

日本に例えれば

 

日本の中に

 

「北海道」「本州」「四国」「九州」

 

と言う4つの国があり、

 

それぞれに自治政府と違う文化があるような状態。

 

スコットランドは日本の感覚で言うと

 

北海道に限りなく近い地域なので

 

エリック氏は

 

「日本人で北海道人」

 

みたいな感じである。

 

 

 

まぁ、スコットランドは独立しかかっているが。

 

 

 

さて、念のため確認しておくと

 

イギリスの公用語は英語である。

 

というよりはむしろ

 

英語は英国の言語なので英語と呼ばれている

 

と言うべきか。

 

そんなことは知っとるわ

 

と思われたかもしれないが、

 

実際この数年間エリック氏は

 

「イギリスってイギリス語を話すんですか?」

 

と言うカワイラシイ質問を

 

少なくとも5回はされているので

 

日本でのイギリスと言う国の理解度は

 

私たちが思っているよりずっと低い。

 

今頃シェイクスピア先生は

 

お空の上で号泣していることであろう。

 

 

 

さて、そんな訳でエリック氏は

 

英語のネイティブスピーカーなのだが、

 

実はスコットランドには

 

英語とは別に独自の公用語がある。

 

スコットランドゲール語である。

 

私は長年、

 

エリック氏の母国語であるこの言語に

 

並々ならぬ関心を持っているのだが、

 

その理由の一つは

 

スコットランドゲール語が

 

人口たった550万のこの国でしか話されておらず

(参考までに大阪の人口は880万)

 

消滅危機言語に認定されているからである。

 

私が言語オタクだからか

 

はたまた根本的にちょっとやばいだけなのかは不明だが、

 

消滅危機言語と言う響きの儚さほど

 

私の習得欲を刺激するものはない。

 

 

 

そんな訳で英語がひと段落ついたら

 

スコットランドゲール語を学ぼうと

 

ずっと心に決めていた私なのだが、

 

実はここに悲しい事実がある。

 

なんとうちのエリック氏は

 

スコットランド人なのに

 

スコットランドゲール語が話せないのである。

 

 

 

Mo chreach!

(なんてこったい!)

 

 

 

と言っても

 

別にエリック氏が特別お馬鹿だった訳ではない。

 

エリック氏の出身

 

サウス・ラナークシャーは

 

スコットランドでも南の方でイングランドに近く

 

このあたりの住民はほぼ英語しかできない。

 

エリック氏一家にもスコットランドゲール語話者はおらず

 

学校でちょっと習ったけど・・・どまり。

 

エリック氏に

 

スコットランドゲール語の美しさを切々と語っても

 

完全にヤバい奴を見る目で見られるだけだが

 

しかしこうしている間にも

 

スコットランドゲール語は

 

ゆっくり世界から消えているのである。

 

 

 

私が何とかせねば・・・・!

 

 

 

と言う訳で

 

現在私が一家を代表して

 

鋭意習得中である。

 

 

 

 

++++++++++++++++++

 

 

 

スコットランドゲール語の出来る方

 

いらしたらぜひお友達になりましょう・・・・。

 

 

 

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