〜 エピローグ 2 side 潤 〜
いろいろあった二人だけど、ニノのこんな笑顔を引き出せるのは相葉くんだけ。
さっさと友達でいる事を選んだ自分の決断は間違っていなかった。
「そう言えば、聞いた?木村さんの事」
俺が最近仕入れた情報を小声で尋ねた。
「うん。
アメリカで事業を起こすって」
ニノがそっと目を伏せる。
あの後、ニノは被害届を出さなかった。
だけど、騒ぎは会社に知られる事になり、木村さんは会社を辞めた。
ニノは未だに責任を感じている。
「大丈夫!!
もともと実力のある人だし」
相葉くんがニノの両肩に手を置いて元気づける様に声をかける。
「却って自由に出来て、木村さんには合ってるかもよ」
鉄壁のガードでニノに触れる事は出来ないから、外側から俺が付け加えた。
「…成功する事を祈ってるよ」
ニノは俺達の言葉に答える様に顔を上げた。
「それにしても…
俺さぁ、相葉くんがこんなに変わるとは思わなかったよ」
話題を変えようとしたわけじゃけど
さり気無くではあるけどニノとその他を遮断する様に立つ相葉くんを見ていると、番犬を思い出してしまってポロリと本音が出た。
「だってさぁ、ルックスは相変わらずだし、一歩外に出たら今だってモテモテじゃん。
なのに、誰にも寄り道もしないでニノ一筋なんて、なんかびっくりだよ」
俺は素直な感想を言ったまでなんだよ。
だけど、この番犬くんが
「当たり前じゃん!!
かず以上の人なんていないんだから!
寄り道なんてしてる暇ないの。
なんたって俺は1秒でも長くかずと一緒に居たいんだから」
なんて事を言うんだと俺に向けて牙を向く。
イヤイヤこれまでの君を知っていたら不思議に思うのは無理のない事だと思うけどね。
俺に向かって息巻く相葉くんに対してニノは、嬉しそうな反面困った様な顔で
「別にオレはそうしてくれって言ってるわけじゃないんだよ。
ただ、オレがずっとまあくんを好きなだけなんだから」
俺に言った後で相葉くんと見つめ合うニノはやっぱり幸せそうで、そんなニノに相葉くんがデレデレと表情をを崩す。
「俺もー♡
ずっとかずが好きー」
……そろそろ付き合いきれなくなって来た
つづく