ひゃーまたしても投稿忘れ…
曜日感覚戻らず……すいませんm(_ _)m
両脇を抱えられて階段を降りて行く木村さんの姿がすっかり見えなくなって、このフロアには俺とニノだけが残された。
「…大丈夫?」
俺の唇の端にこびり付いた血をそっと指で拭う。
木村さんの姿が消えて初めて俺に注意を向けたニノ。
自分のせいで木村さんの人生を変えてしまった事、ニノの後悔と贖罪の気持ちは俺なんかの想像には及ばないんだろう。
だからこそ、敢えて明るく軽く笑って見せた。
「こんなの全然平気っ!いてっ!」
回そうとした腕に激痛が走った。
今まで無我夢中で気が付かなかったけど、冷静になってみれば、あちこち殴られぶつけて身体中が痛かった。
「ニノこそ大丈夫?」
叩かれた頬も絞められた首も赤い跡が残っている。
手を伸ばしては見るものの、触れることが出来ずにいると、ニノが俺の手を取って首元の赤い跡に触れさせた。
「相葉さんが守ってくれたから、オレは大丈夫」
その手を頬にずらして頬ずりしながら目を閉じる。
赤く染まった頬に落ちる長い睫毛の影。
涙の跡を残したまま、それでもひっそりと上げられた口角…
俺は堪らなくなって、俺よりも華奢なだけどしっかりと男の骨格を持った肩を抱き寄せた。
「はぁっ……
ニノが無事で良かった……
もしもニノに何かあったら、俺、木村さんに何したかわかんないよ」
「ふふっ、あなたまで…やめてよ」
「それだけニノが俺の中で大きくなってたって事」
「オレは嬉しかったよ。
相葉さんがニノは渡せないって言ってくれて。
こそばゆいけど、オレのこと光だって言ってくれて」
「だって、そうなんだもん。
ニノが大事。
ニノを守りたい。
こんなの、カイト以来だ」
「オレはカイトの次?
すっごく光栄」
「いやっ!カイトの次とかそう言うんじゃあ…」
「わかってる。ふふふっ」
失言したと慌てて身体を離して顔を覗き込むと、ニノはまた目尻に涙を滲ませながらクスクスと笑っていた。
その顔がとても綺麗だった。
もちろん今までだってニノは美人だったけど、これまで見た何倍も綺麗だった。
「……それにしても」
冷静になったからわかる、自分の周りの状況。
「やっちゃったなぁ」
めちゃくちゃになった会議室の中を見回す。
その時、蝶番が外れて閉められた鍵でかろうじてぶら下がっていたドアがガタンッと音を立てて落ちた。
「あーあ、櫻井さんに怒られそう。
これでスカウト無くなったりして」
つづく