使った食器を片付けて、さっきは日付だけしか見なかった携帯を開いた。
電話やアプリに大量の着信が来ていた。
大野さんや勝利、それに営業部や付き合いのあった人たち。
翔ちゃんや松潤からも、なんと菊池からまで来ていた。
こんなにも自分を気にかける人間がいた事に驚く。
だけど、全員に返信するのは億劫で、どれも開かずに携帯を伏せた。
きっと皆んな俺が突然会社を辞めたことに関する話しなんだろうけど、俺の中にだって答えがないのになんて返していいのかわからないし。




掃除は終わっている。
飯の心配もない。
朝から洗濯機に放り込んだ洗濯物を片付けたら、やることがなくなった。


ソファーにドッカリと座ると、テレビを点けた。
ワイドショーで扱う話題は俺の知らない事柄ばっかりだった。
それをぼんやりと眺める。
ソファーの隅で存在を主張している、会社から持ち帰った荷物を整理する気には、まだなれなかった。


流れる続ける情報を見るともなしに見ながら時間が過ぎるのを待つ。
昼になって、ニノが置いていったチャーハンを温めて食べた。
そしてまたテレビの前に戻る。
ダラダラと時間だけが過ぎていく。
これじゃあ昨日までと一緒だな、と一人で苦笑いをする。
まあ、別に昨日までと劇的に何かが変わったわけじゃあない。
ただ……
今日は寝室に戻るわけには行かないってだけで。


仕事が休みの日、ニノはだいたい昼過ぎにうちにやって来て、俺の飯の用意や掃除をしていく。


俺はどうしてもニノに聞きたいことがあった。









つづく