あいつは俺に陵 辱された挙句に捨てられたはずだ。


なのに、その翌日にまたその場所にやってくる
まるで何もなかったかのように
置き手紙まで残して


こんな事をして、あいつのメリットは?
もしかして明日も来るつもりなのか?


どっちにしたってあいつの酔狂に付き合う気は俺にはない
もう俺のことは放っておいて欲しい


何もしたくない
何も考えたくなくてベッドで丸くなる


身体を動かしていないせいか、眠れない
ただただ時間が過ぎるのを待っている


夜が明け陽が沈んで
途方もない時間をベッドの中で過ごして夜になり
そしてまたチャイムが鳴った。


今日も昨日と同じように俺の部屋の中を好き勝手歩き回って、そして出て行った。
物音がしなくなるのを待って寝室を出ると、ダイニングテーブルの上には新たにオムライスとスープ。
オムライスには今日はケチャップを潰さないためか、ラップじゃなくてカバーが掛けられていた。
そして、その横にはメッセージ。


『体調は大丈夫?
何でもいいから少しでも食べてね』


置きっ放しになっていた親子丼は姿を消していて、ドンブリが洗ってシンク横のカゴに伏せられていた。
同じように冷蔵庫には明日の朝食と昼食。
俺はまたそれらを無視して、普段は寝巻きにしているスウェットの上下を身につけると財布と家の鍵だけを鞄から出して部屋を出た。


コンビニで適当にパンと飲む物を買って帰って味わう事もなく身体に流し込んでベッドに潜り込む。




そんな日が何日か続いた。


寝ているのか起きているのよく分からない。
そんな日が続いていた。
だけど、眠るための努力をする気にもなれずに、ただ無駄に日々は過ぎて行った。












つづく