ジョッキを持つ丸っこい手、意外に豪快に箸を突っ込む口、飲み始めてすぐに赤みを帯びる目元。
ニノは相変わらず可愛い。
いや、以前よりももっと……
なんて言えばいいんだろう、可愛いだけじゃなくて、なんか、こう、そそるって言うのかな。
食ってる姿にドキドキする。
こんな感覚も初めてだ。
「んふふっ」
気がつけば前のめりでじっとニノのことを凝視していた。
その相手がいきなり笑い出して、慌てて距離を取る。
「ど、どうしたの?」
「相葉さんとご飯に来れて、嬉しくって、ふふっ」
「そんなこと言って、最近放って置かれたのは俺の方じゃない?
ニノは木村さんとばっかりでさぁ」
「そんなことないけど」
「そんなことあるよ」
こんなの、まるで拗ねた子供だ。
まあね、実際拗ねてるんだけど。
そんな俺にニノは様子を窺うような上目使い。
「ゴメンなさい。
……実は、木村さんのアドバイスで……
時には退いてみろって言われて…」
「俺のこと、木村さんに相談したの?」
「うん。なんかあの人話しやすくて。
凄く親身になって聞いてくれるし」
ニノと俺の間のこと、木村さんに相談してたんだ……
なんか、凄く、ヤなんだけど……
「オレもね?辛かったのよ?相葉さんといられる時間減っちゃうし。
ただでも貴重なのに……
だから、本当はもうしばらくって言われてたんだけど……
我慢出来なくなっちゃって……
だから、嬉しくって…んふふっ」
木村さんの言いつけ破って、今日こうして俺と?
我慢出来なくて?
だから、ただ一緒に飲んでるだけなのに、そんなに嬉しそうなの?
らしくない、全っぜん俺らしくない。
だけど、確かに俺の胸の奥がキュンッと鳴ったんだ。
つづく