入ってきた時は小生意気な小僧のまんま。
だけど、社会に出れば学生気分のままじゃあやっていけない。これは二宮の為でもあるし、俺は厳しくも手厚く指導してやった。
そんな俺に、元々の負けん気の強さもあるんだろう、二宮は必死に食らいついてきた。


仕事の厳しさを知る毎に、二宮の中に俺への信頼や尊敬が見え隠れしたり
そのくせわざと憎まれ口を叩いたり、人を茶化してみたり。
照れ隠しなのか天の邪鬼なのか、どっちにしてもそんなあいつが可愛くて。


いつしか俺は二宮のことを部下や後輩以上の存在として見るようになっていた。


だけど、そんな俺の気持ちは誰にも言わなかったし、誰にも悟られないように注意も払ってきたつもりだった。


だけど、何故かここの主人にはバレていたらしい。






だからって、何でこんな尋問を受けるみたいな……


おまけに


「松潤に告白なんて、出来るわけないじゃん。
相葉ちゃんの時だって指咥えて見てるしか出来なかったんだもん」


大野さん……何であんたにまで…


「…相変わらず暇そうですね」


皮肉のひとつも言いたくなるってもんで
それに大野さんだけじゃなく


「先生は暇なのではなく、ご自身の研究の合間に俺のバイト先に休憩に来てくれているだけです」

「知念のバイト先じゃなくて、雅紀の店に!な」


何でこいつまでいるんだよ。


「なあ、雅紀、話なら上で二人でしねぇ?」


こいつらに聞かせるような話しじゃあない。
早々に上に逃げようとしたのに


「別にもうバレバレなんだから、ここでもいいじゃないですか」


仏頂面なまんまで言うお前は別に聞きたいわけじゃないだろ。もういいから黙ってグラスでも磨いてろよ。


「何で好きって言わないの?」


更に突っ込んで来る雅紀と、その後ろでニヤニヤしてる大野さん。
どっちにしても答えるまでは解放してくれそうもない。


「告白なんて、相手にさせてなんぼだろ」

「ずるいなぁ、潤は」


何とでも言え。
これは男のロマンなんだよ!


「潤のロマンはどうでもいいんだけど、
もし、ニノを泣かせたら承知しないよ」


綺麗な顔は凄むと恐ろしく怖い。
泣かせたりなんかしないさ。
編集者としても大事に育ててきた。
人としてはそれこそ真綿でくるむように大事に大事にしてきたんだ。
ついでに俺のいい所やカッコイイ所も存分に見せてきた。今の二宮の目には俺は仕事が超出来て、優しくて、クールでカッコイイ偉大な先輩に映ってるはず。


まあ、実際だってそんなに違いはない。


違いはない、けど
二宮の前ではいつも以上に頑張ってしまうのは、好きな子の前ではいいカッコしたい男心。
二宮に対して着実にポイントを稼いでいるのも実感する今日この頃。
そりゃあ二宮の心だって盛大に動いてるはず。
一人じゃあもて余して雅紀に相談したくなるくらいには。
フヘヘッ












つづく