……ぅうん……あっつい………
なんだか寝苦しくて、寝返りをうつ
重たい瞼をこじ開けて……
なんか……違和感……
…天井がいつもとちがう…ような……壁の色も………
……うん……と……
えっ?ここ、どこ?
やっと頭がハッキリしてきて、オレの身体に乗っかる重みを辿ってもう一度寝返りをうつと
見慣れたキレイな顔が目の前
えっ、なんで?
昨日……
松本さんにメシに誘われて
お洒落なフレンチレストランにびっくりして
料理もワインも凄く美味くて
松本さんはフレンチも凄く似合ってて
酒が進んで
あー、それから先の記憶が無いや
オレ、飲み過ぎて潰れたんだ
あんなお洒落な店で酔っぱらうなんて…
松本さんはオレの家知らないから自分の家に連れて帰ってくれたのか。
ズボンは脱がせてくれたみたいだけど、ワイシャツはそのままでしわくちゃのまま身に付けてる。
迷惑、かけちゃったな。
気持ちの良さそうにスヤスヤと眠る松本さんの顔を見詰めた。
さすがにこんなに近くで見たのは初めてで、ちょっとだけ髭の生えた顔も超カッコいい。
その反面、無防備な寝顔は妙に幼くも見えて……
相変わらずオレを抱き込むように回された腕の重みも、そうとわかれば嬉しかったりして。
抱き寄せられて密着している身体にドキドキもするけど、その温もりに安心もしている。
もう少しだけ、こうしていたい。
だけど……
喉が渇いた……
アルコールのせいで喉が焼けてる
そっと抜け出して水だけ飲んで、また戻ってくれはいいよね
松本さんを起こさないように身体を起こそうとして
うっ…
強烈な痛みに頭を抱えた。
「…んっ…どうした?」
寝惚け眼がうっすらと開く。
まだ半分夢の中、みたいなのにオレを気遣う声。
ああ!松本さんを起こしちゃった……
「二日酔いだろ。水持ってくるから、横になっとけよ」
オレの様子にすっかり覚醒した松本さんは、するするとベッドを降りて部屋を出ていった。
まだこのままでいたかったのに、アッサリと失われた温もりにため息をつく。
はぁ、情けない………頭、痛った…
頭は枕に収まってるのに、ちょっと項垂れただけで容赦なく襲ってくる激痛。
せっかくの初めての松本さんの家なのに。
身動き出来ないなんて、悲しすぎる。
オレは頭を動かさないように、そうっと身悶えた。
つづく