その後何度会ってもニノの俺に対する態度は変わらなかった。
真実を知ったあの時、俺はちゃんと納得して蟠りは無くなったのに、俺から連絡しようとはしなかった。
本来なら、親父さんを亡くしたニノを気遣ってやるべきなのに。
そんな大変なことを俺に一言も言わないまま一人で別れを決めたニノに、俺も意地になっていたのかもしれない。
今にして思えば自分のガキさ加減に呆れるけど。
もう良いんじゃないか?
恋人には戻れないけど、俺は今だってニノが大事だよ。
大事な大事な幼なじみなんだよ。
お前の本当の笑顔が見たいよ。
そんな事を思いながらも日は過ぎていって、ある日翔さんから聞いた『二宮』の下宿人。
最初の印象は最悪だった。
けど、何度か顔を合わせるうちに、その人と成りが見えてきた。
見かけはあんなにチャラいのに
生まれも育ちも都会っ子なのに
なんだか異様にピュア
直ぐにわかった、っていうか自分で言った
ニノのことが大好きだって
そして、やたら一生懸命な奴
工房の仕事も一生懸命
おっちょこちょいで失敗も多いけど、あんまり必死で憎めない
ニノに対しても一生懸命
大事に大事にしているのが、端から見ていてもわかる
にのちゃんが可愛い、にのちゃんが優しいって、ところ構わずデレる。
にのちゃんに怒られたって、見る影もなくしょげかえる。
そんな姿に大野さんや翔さんと一緒に何度笑ったことか。
ニノ、相葉くんはいい男だよ。
きっとお前を幸せにしてくれる。
前に進むために、俺たちは過去に向き合わなきゃいけないんだな。
次回は30日の22時に更新します。