年末になると野球もサッカーもやっていないテレビは、もっぱらバラエティーの特番や一年の振り返り番組になる。


店のテレビも、ずっと特番バラエティーがダラダラと流れていた。


今日は雪乃さんも店に出ていて、人手がある。


夕飯前の客足の途絶えたこの時間、やることもなくなって普段は聞いているだけのテレビについつい見入っていた。


その画面の中で楽しそうなあなたが笑っている。


今流れている番組はだいぶ前に撮ったもので、まだやつれていない元気そうな姿。



画面のあなたを観ながら今のあなたに思いを馳せる。


今日の撮りが終われぱ、明日は休みのはず。


どうか体調が悪化していませんように。
無事に今年最後の大仕事が成し遂げられますように。
オレには祈ることしか出来ないから……








不意に画面を見つめるオレのポケットの携帯が鳴った。


見ると表示は大野さんで、いつものお気楽な話の相手をする気にもならず、仕事中を言い訳に無視することにした。


しばらく鳴っていた着信音がやっと止んで
やれやれと思っていると、今度は潤くんの携帯が鳴った。


潤くんが迷わずに応答する。
きっと大野さんだろう、最初から潤くんの所にかければいいのに。


「ニノ!」


テレビに意識を戻そうとしていると、潤くんがオレを呼ぶ。手に持った携帯をオレに差し出し


「相葉さんが倒れた!」


店中に聞こえる大声で叫んだ。













つづく





短いですが、切りのいいところで一旦切ります。